1. トップ
  2. 猫と暮らす
  3. 健康・病気
  4. 病気の兆候
  5. 猫の「認知症」を予防しよう!脳を活性化する3つの生活習慣

猫と暮らす

UP DATE

猫の「認知症」を予防しよう!脳を活性化する3つの生活習慣

猫も年をとると、人と同じように認知症になることがあります。長く猫を飼っていると「ひょっとして」と心配になる行動があるかもしれません。

ここでは、猫の認知症の症状、予防や治療につながる「脳の活性化」などについて解説します。

こんな行動はありませんか?

Getty
認知症は、加齢によって脳の働きが低下する病気です。あらわれる症状はさまざまですが、シニア猫を飼っていると、ちょっとした行動の変化でも心配になるものですよね。

猫の認知症では、一般的にどのような症状がみられるのでしょうか。
以下に例をあげてみます。10才以上の猫にあらわれた場合は、認知症の可能性が高くなるので注意しましょう。

こんな行動が見られたら要注意!

  • 名前を呼んでも反応しない
  • 粗相をする、排泄場所を間違える
  • 興奮しやすくなる、攻撃的になる
  • 夜中に起きるなど、睡眠サイクルが変わる
  • 特定の人や物を怖がる、不安がる
  • あまり動かなくなる、毛づくろいをしなくなる
  • 目的なくうろつく
  • 物にぶつかるなど、周囲のことがわからなくなる
  • 理由なく鳴き続ける
  • 食欲が異常に増す、あるいは低下する


など

受診時は「行動を撮影する」

Getty
認知症には、ズバリと診断できる特別な検査方法がありません。認知症と似た症状が出るほかの病気をまず疑い、それらの検査をした上で、いずれにも当てはまらなければ認知症の可能性が高いとする「除外診断」という方法が用いられます。

そのため、受診時には「もしかしたら認知症かも」と疑われる愛猫の行動を、ビデオ撮影して持参するのがオススメです。的確に行動を把握できるので、診断時にとても役立ちます。

認知症予防のためにできること

Getty
認知症は、症状を改善させる治療法はありますが、完治は望めない病気です。だからこそ、予防することがとても大切。脳を活性化させることが、認知症の予防や改善につながると考えられています。ぜひ愛猫が若いうちから取り入れましょう。

脳を活性化する3つの習慣

1.生活に刺激を取り入れる
新しいおもちゃを与えたり、普段の遊びに変化をつけるなど、猫の生活に刺激を与えましょう。「おすわり」を教えるなど、猫に頭を使わせるのが効果的です。

2.適度に運動や日光浴をさせる
猫が適度に運動できるような環境を整えたり、遊びに誘うよう心がけましょう。また、十分に日光浴ができる場所を用意してあげてください。

3.目を見て話しかける、体をなでる
目を見て話しかけ、名前を呼びながら、頭から腰までやさしく体をなでましょう。猫が嫌がらなければ、マッサージをするのもおすすめです。

愛猫とのコミュニケーションを

ひなたぼっこする猫と子猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
人の認知症患者に接するときは「見つめる」「話しかける」「触れる」「寝たきりにしない」の4つが大切なポイントとしてあげられますが、これは猫の認知症にも通じると考えられます。

愛猫とのコミュニケーションの時間を増やすことは、認知症の予防や改善につながるだけではなく、愛猫との絆を強める上でも大切なこと。名前を呼んで体をなでて、めいっぱいかわいがってあげてくださいね。

参考/「ねこのきもち」2018年8月号『愛猫のこんな症状、もしかしたら認知症かも!?認知症チェックシート付き』(監修:日本動物病院協会(JAHA)認定獣医内科認定医 NPO法人小動物疾患研究所理事長 小宮山典寛先生)
文/momo
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
■おすすめ記事
「いつもと違う」は要注意! 猫の認知症の際立った5つの特徴
CATEGORY   猫と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「猫と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る