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命に関わることも! 飼い主さんに覚えて欲しい猫の呼吸器の病気

近年、ワクチンの開発などにより、呼吸器系の病気の代表ともいえる「猫カゼ」は、減少傾向にあるといわれています。しかし、猫の呼吸器系の病気は聞き慣れないものも多く、飼い主さんが早く気づいてあげないと、命に関わることも……。そこで今回は、猫の呼吸器に関する病気について解説します。

「猫喘息」は呼吸困難の症状が出ることも

ソファーで寝ている白とグレーの猫
getty
「猫喘息」は、人の喘息と同じで、気管支が突然収縮して咳や発作的な呼吸困難が起きる病気です。

考えられる原因は、タバコの煙やアレルギー、不安やストレスなど。発作が起こり呼吸困難になったときは、酸素を吸入したり咳止め薬を投与したりして治療します。

また、アレルギーが原因であれば、飼い主さんは猫がアレルゲンに触れないように注意する必要があります。

まれな病気だけど最近増えている「気管虚脱」

舌を出している茶色の猫
getty
肺への空気の出し入れを行う気管が、途中で潰れてしまうことで呼吸ができなくなる「気管虚脱(きかんきょだつ)」。

原因ははっきりとわかっていませんが、上部気道や下部気道疾患などによる咳や過呼吸から引き起こされることがあるようです。ガチョウが鳴くような呼吸が主な症状のため、猫が咳をしているときは、咳の仕方に注意してみましょう。

なお、外科治療する場合は、気管の外側から特殊な糸で縫いつけて、気道を確保する手術を行うのが一般的のようです。

「慢性鼻炎」にも注意が必要

首を傾げいてる猫
getty
「慢性鼻炎」は、鼻の中の粘膜が炎症して慢性化した状態です。

最初にサラサラとした鼻水が出て、徐々に粘り気のあるものに変わり、鼻がつまってしまいまうのが特徴的な症状。鼻がつまると呼吸がしにくくなるため、飼い主さんは猫の鼻水の様子をしっかりチェックするようにしましょう。

慢性鼻炎は、抗生剤や抗炎症剤の投与によって治療するのが一般的です。

ストレスを感じやすくなっているので注意してあげて

クッションにのり上を見つめている猫
getty
猫は呼吸困難や鼻づまりなどでストレス状態が続くと、ほかのストレスにも敏感になります。

呼吸器の病気を悪化させないためにも、室内の環境を整えて、ストレスを軽減してあげることが大切です。たとえば、掃除機をかけるときや来客の予定があるときは、猫をあらかじめほかの部屋に移しておくなど、簡単なことでもいいでしょう。

呼吸器の病気にかかると、猫はとても辛い思いをしてしまいます。飼い主さんは、咳の仕方や鼻水の状態をしっかり観察して、気になるときは早めに受診しましょう。
参考/「ねこのきもち」2016年5月号『各分野のエキスパートが近年の傾向や、かかりやすい年齢、性別、猫種などを解説 獣医師(スペシャリスト)が今、伝えたい病気26』(監修:アトム動物病院動物呼吸器病センター院長、日本獣医麻酔外科学会東京地区委員長 日本獣医疾病統計研究会会長 米澤覚先生)
文/ishikawa_A
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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