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猫が「新鮮な水を飲みたい!」と思っているときに見せるサイン

猫は言葉を話せないけれど、行動で飼い主さんに気持ちを伝えていることがあります。今回は、猫が「新鮮な水を飲みたい!」と思っているときに見せるサインについて紹介します。

猫が「新鮮な水を飲みたい」と思っているときのサイン

水を飲みたがるアメリカンショートヘア
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫は「新鮮な水を飲みたい」と思っているとき、いつも使っている容器に水が入っているのにもかかわらず、蛇口から水が出ている音を聞きつけて寄ってきたり、蛇口のある場所に行きたがったりします。そこで、飼い主さんが蛇口をひねってくれるのを待つ猫もいるようです。

蛇口から流れ出る新鮮なお水を飲ませてあげると、猫は満足してくれるかもしれません。

猫は水へのこだわりが強い動物

じつは、猫は水へのこだわりが強い動物だといわれています。たとえば、下記のように水の飲み方や種類にこだわる猫も多いのだとか。
  • 蛇口の水など流れる水を好む
  • 浴槽やシンクなどのたまり水を飲みたがる
  • 容器の底や縁などを舐めながら飲む
  • 前足で水をすくって飲む
  • ぬるめの水を好む
猫がなぜ水へのこだわりが強いのかについては諸説ありますが、野生時代に半砂漠地帯で狩りをしながら暮らしていた名残や、警戒心が強く単独行動をとる習性によるものだという説があるようです。また、子猫のときに試してうまくいった飲み方にこだわっている、という可能性もあるでしょう。

猫に与えるのは水道水でOK

水を見つめるラガマフィン
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
ちなみに、猫に与えるのは水道水で十分です。「新鮮な水が好き」「流水が好き」「少し置いた水が好き」など猫によって好みがあるので、飲みたいときに好みの水が飲めるようにしてあげてください。

さて、ここからは「猫と水」に関する豆知識も含めて解説していきます。猫にとってなぜ水が必要なのか、1日にどれくらい水を飲むといいのかなど…飼い主さんが知っておくべきことを見ていきましょう。

猫にとって水が必要な理由とは?

水を飲む猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫の体の60~70%は水分だということを知っていますか? 子猫の場合は、約80%が水分で占められているのです。このうち、約3分の2は細胞内に含まれる水分で、残りの約3分の1は血液や組織間液などの水分です。

この水分量のうち、10%が失われるようなことがあると猫は重篤な状態となり、15~20%以上が失われれば最悪の場合、死に至ることもあるのです。

とくに、シニア猫や肥満の猫は脱水状態になりやすいため、飼い主さんがこまめに状態をチェックしてあげましょう。健康な猫の場合でも、出ていく水分量が増える夏場は注意してください。

1日にどれくらいの水を飲めばいいの?

水を飲むスコティッシュフォールド
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫が生きていくうえで1日に必要な水の量は、活動量などにより個体差はあるものの、一般的に1kgあたり40~60mlだといわれています。たとえば、体重が4kgの猫の場合、1日におよそ160~240ml飲む必要があるという計算になりますね。

愛猫のいつもの飲水量を飼い主さんが把握しておくと、増えたり減ったりしたときに異常に気づくことができるでしょう。

軟便や下痢が続く場合は注意!

猫はオシッコで1日に必要な水分量の半分ほどの量を排出します。ウンチが生成されるときも体の水分が使われており、とくに水分を多く含む軟便や下痢が続く場合は、摂取する水分量に気をつける必要があります。

通常は、水の飲み過ぎで便が緩くなることはありません。多量に飲水し、体内で過剰になった水分があれば、それは尿で排出されます。便が緩くなるのは、あくまでも腸の不調による吸収不良が原因なので、脱水に気をつける対応が求められます。

軟便や下痢をしているときは脱水しないように、適宜水分を摂らせるようにしましょう。

猫の飲水量などを観察すると、病気に気づける場合も

寝そべる猫
getty
ふだん愛猫が1日にどれくら水を飲んでいるか、どんな飲み方が好きなのかを飼い主さんが把握しておくことで、いち早く異変に気づけることもあります。

水を飲みたそうにしているのに飲まない→口内炎ができている可能性も

猫の目の前に水があって飲みたそうにはしているけれど、なぜか飲まないことがあるかもしれません。この場合、口内炎などなんらかの病気で水を飲むことができない可能性があります。

かかりつけの動物病院の獣医師に診てもらい、なぜ水を飲もうとしないのか猫の状態を確認してもらいましょう。

いつもより水を飲む量が多い→腎臓病や内分泌系の異常、子宮蓄膿症の可能性も

急に、あるいはだんだんと飲水量が増えてきたら、まず腎臓病が疑われます。高齢の猫だと、よりその確率が高まります。

また、内分泌系の異常子宮蓄膿症などの病気でも、飲水量が増えることがあります。同時に尿の量も増えているはずです。ふだんの愛猫の飲水量や尿の量ををきちんと把握して、少しでも異変を感じたら、早めに動物病院を受診しましょう。


(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『猫が"水を飲みたい"時に見せるサインとは?』
ねこのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】猫に水が必要な理由は?飲まない理由はそのルーツにあり!』
※一部の写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
文/sorami
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