猫と暮らす
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猫のいる家庭で「アルコール消毒液」を扱う際の注意点とは?
アルコール消毒液を常備し、家の中でも使用する人も多いかと思いますが、猫や犬のいる家庭でアルコール消毒液を使うとき、なにか注意するべきことはあるのでしょうか? 今回、ねこのきもち獣医師相談室の先生に聞いてみました!
猫の飼い主さんがアルコール消毒液を使う際の注意点
「飼い主さんがアルコール消毒液を使うのは、通常通りの使用法で問題は起きません。ちなみに、動物病院でも手術部位の消毒に使用したり、病院によっては注射をする前に消毒をしたりします」
「手に塗ったアルコールが乾いて揮発してしまえば、触っても大丈夫です。
猫のいる家庭でのアルコール消毒液の注意点としては、たとえば猫の全身をアルコールで消毒したり、キャリーバックなどの狭い場所での猫への使用はやめましょう。猫がアルコールを直接舐めてしまうとよだれを垂らしたり、酔っぱらったようになります。
経験はありませんが、猫が好んで多量に飲んでしまうと中毒になる危険性があるので、注意が必要ですね」
猫に人用のアルコール除菌シートを使うのはOK? NG?
「飼い猫の日常の汚れは、猫専用のシートや濡れたタオルで拭き取れば問題ありません。猫専用のお手入れシートでアルコールが含まれているものを使って、皮膚がかぶれてしまうようであれば使用をやめましょう」
「そうですね。たとえば、アルコール(エタノールなど)を含む消毒綿などは、猫の目や鼻のケアには向いていません。アルコールがデリケートな粘膜に触れると、猫が刺激や痛みを感じたり、目が充血したりする可能性もあるためです」
「とくに、人用のアルコール成分を含む除菌シートなどを猫に対して使用するのは危険なので、控えてください。人用の消毒液などは、猫や犬とって害となってしまうこともあります。たとえば、アルコール成分入りの掃除用洗剤を使って床を拭いて、その床で猫が遊ぶと中毒を起こすこともあるようです」
愛猫との「#Stay Home」が安全に過ごせるよう、ぜひ心がけてみてください。
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『愛猫の健康を害する可能性も…!? やりすぎると危険なお手入れ5選』
ねこのきもちWEB MAGAZINE『猫のケガ・事故の防止法』
取材・文/柴田おまめ
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