猫と暮らす
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「まだ寝かせて…」 猫が早朝に飼い主を起こすワケと効果的な対策を解説!
「まだ寝ていたい…」そんなときに、愛猫からの「起きて攻撃」を受けたら…起きてしまいますよね(笑)
愛猫に朝起こされたことのある経験者多数!
飼い主さんたちからは、こんなエピソードが寄せられています↓
- 「目を開けたら横にいて、『おはよう』と言うと待ってましたとばかりに胸の上に乗ってごろごろ。撫でるとさらにごろごろスリスリ、がほぼ毎日」
- 「顔をナメナメして起きるまでニャーニャー言う」
- 「かわいい声で起こしに来てくれる。手を出すとスリスリしてきて、起きなきゃと思ってしまう」
- 「『朝ゴハンんだよ』と言わんばかりに足を噛まれた」
- 「お腹がすくのか、朝4時くらいに起こしに来る。起きないとテーブルの上の物や、落ちて音がしそうなものを落として起こそうとする」
- 「寝室の扉を『ジャンピングキック』みたいにジャンプして、体当たりして起こしにくる」
- 「出窓から、飼い主のみぞおちにジャンプ!」
猫はなぜ朝の早い時間から飼い主さんを起こそうとするのか…その理由について、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します!
【獣医師解説】猫が朝早く飼い主さんを起こしにくるワケは?
「子猫や健康な猫が、毎朝のように飼い主さんを起こしにくるのは、猫の『薄明薄暮性』という行動パターンに関係しています。
猫は、薄暗い明け方や夕方などに活発に行動しやすい動物です。野生時代、薄暗い時間帯は獲物であった小動物や小鳥の動きが鈍くなるため、捕まえやすかったのでしょう。
そうした野生時代からの習性として、人がまだ寝ている朝早くに遊びたくなったり、お腹が空いて活動し始めるのは、仕方がないことだといえます」
「また、猫は『こうするといいことがある』と学習すると、その行動を繰り返しおこなうようになります。
たとえば、『お腹が空いたな』『退屈だな』というとき、朝早くても飼い主さんを起こしてみたら、『ゴハンがもらえた!』『遊んでもらえた!』ということを覚えているのです。猫の習性と学習の結果、朝でも飼い主さんを起こしにくるようになります」
愛猫が朝起こしにきたときの対応
「先述のように、猫が朝起こしにくるのは習性が関係しているので、叱って止めさせることはできません。
もし止めさせたいのであれば、愛猫が飼い主さんに『何を求めて起こしにくるのか』を理解して対応する必要があります。よくある要求を例に、対策を見ていきましょう」
例:ごはんの要求の場合
「お腹が空いて飼い主さんを起こすのであれば…
- 朝お腹が空いたらいつでも食べられるように、寝る前に多めにフードを置いておく
- 自動給餌器を利用する
- 朝早くお腹が空かないように食事時間を決めて与える
例:トイレの要求の場合
「トイレをしたいけれど、汚れがついているのを嫌がって起こしにくることもあるでしょう。その場合は…
- トイレの数を増やしてみる
- システムトイレを利用してみる
例:遊び・甘えの要求の場合
「朝の早い時間であっても、『遊んでほしい』『甘えたい』なども、猫にとっては当然の要求です。朝早く要求してこないような対策としては…
- 昼間の時間帯に遊んだりかまってあげて、上手にコミュニケーションをとる
食事やトイレといった生理的な要求や当然の要求に対しては、飼い主さんを起こさないで済むように日頃から対策をしておきたいですね」
愛猫の要求に応えすぎるのはNG!
「猫が起こしにきたときの対応で気をつけたいのが、飼い主さんが要求に応えすぎてしまうことです。『起こせば要求が通るんだ』と猫が学習してしまい、ずっと起こし続けるようになります。
飼い主さんからの反応がないと猫も徐々に諦めるでしょうし、生活リズムを飼い主さんに合わせるようになることもあります。
また、叱ったり叩いたりすることもNG行為です。猫の行動を止めさせることができないばかりか、飼い主さんとの関係を悪化させる可能性があるので、絶対にしないでくださいね」
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『愛猫が朝早く起こしに来て困る…このときの飼い主さんの「逆効果」な対応とは?』(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
文/sorami
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