猫と暮らす
UP DATE
天気に大きく左右される!? 「雨の日」の猫の気持ちと行動の変化
今回、猫と天気の関係について、ねこのきもち獣医師相談室の先生に聞いてみることに!
天気によって、猫の気持ちに変化は見られるの?
「野生時代の本能が残っている猫は、天気によって気持ちの変化が見られるでしょうね。
たとえば、晴れの日は天気がいいためにとても元気で活動的になり、獲物をとるために頑張ろうという気持ちになったりすると思います」
「雨の日の場合は、水に濡れることを嫌う猫は外に出ることを好まないため、野性の猫は自分の巣でじっとして休んでいます。飼い猫であっても、家の中で眠たそうにしていたり、寝ているコが多いでしょうね。
また、雨の日は獲物も身を隠していることが多いので狩りができません。そのため、静かにしている猫もいると思います。
ちなみに曇りの日は、晴れの日と雨の日のちょうど中間のような気持ちで、『ちょっとけだるいな』といった感じだと思われますね」
「そうですね。室内飼いの猫では、狩りをしなくても飼い主さんからごはんがもらえるので実際のところ問題はないのですが、野性の本能が備わっているために『雨の日は獲物をつかまえられないからじっとしていよう』と思っていると考えられます」
天気によって猫が過ごしにくいとき、飼い主さんができることは?
「猫が過ごしにくそうにしているというのは、じっとしているときなどです。そういう様子が見られたら、あまり構わずにしばらくそっとしておくのがいいでしょう。
ただし、場合によっては病気のサインである可能性もあるので、注意したいです」
猫がじっとしているのは「痛みのサイン」のこともあるので気をつけて!
「その可能性も考えられます。猫が体に痛みを感じているとき、横になった状態のままじっとしていることがあるのです。
また、背中を丸めてケージなどに背中をくっつけて、静かにしているような姿も、痛みのサインであることがあります」
「特定の部位を触ったときに、唸ったり引っ掻いたり、噛み付いてくることがあります。こうした行動が見られたら急性痛の可能性があるので、すぐに動物病院に連れて行ってください」
ただ、もし天気の悪い日に愛猫に明らかな不調が見られることがあれば、「きっと天気のせいだ」と思わず、動物病院を受診するようにしましょう。
「愛猫は雨の日はいつもこんな様子だ」と飼い主さんが把握しておくと、なにか様子が変なときに「いつもと違う」と気づけることもあると思います。日頃から、愛猫のふだんの様子をよく観察してみてくださいね。
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/Honoka
UP DATE