猫と暮らす
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猫が脱走! 飼い主が発見して捕まえようとするも、威嚇するワケは?
誤って外に脱走した愛猫を見つけて捕まえようとしたとき、飼い主さんに対して威嚇して、逃げ出すコもいるようです。やっと見つけられたのに、なぜ…と飼い主さんは思ってしまうかもしれませんが、猫が飼い主さんに対して威嚇するのには理由があるようです。
今回、ねこのきもち獣医師相談室の先生にお話を聞いてみることに!
猫が脱走→飼い主が発見して捕まえようとするも威嚇するワケは?
ーー猫が脱走したとき、ようやく飼い主さんが見つけて捕まえようとすると、威嚇したり警戒するという話を聞くことがあります。実際に飼い主さんが捕まえようとしたら逃げられた、というケースもありますよね。 なぜ、飼い主さんに対して威嚇したり、警戒したりするのでしょうか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師:
「外に脱走した猫は、パニックに陥っています。今までと違う環境に、不安で恐怖を感じているでしょう。
パニックの猫は飼い主さんであろうともわからず、また仮にわかっていても威嚇します。追いかければ追いかけるほど逃げてしまうのです」
ーー愛猫が目の前にいて捕まえられる状況なのに、威嚇されて逃げてしまったら、飼い主さんもどうしていいかわからないですよね…。
獣医師:
「愛猫を冷静に戻すためには、静かにいつも通りに名前を呼んで、そっと見守って待つことが大切です。見つけたときの注意点として、ポイントをまとめると…
です。ぜひ心がけてみてください」
ーーほかに、愛猫が脱走してしまったときに覚えておきたいことはありますか?
獣医師:
「脱走してから数日は、家の近くから動けずに隠れていることが多いため、あまり遠くを探さず近くをよく探してみましょう。
いつも愛猫が食べていたエサなどを通り道において、家まで誘導してみるのもいいでしょう」
愛猫が脱走しないように、飼い主さんは日頃から対策を!
上記のポイントは、ぜひ愛猫が脱走してしまったときには覚えておいてほしいですが、まずは脱走しないための対策を日頃からしておくことが大切です。

以前、ねこのきもちWEB MAGAZINEが実施したアンケート調査によると、愛猫が脱走した経験があると回答した飼い主さんは約3割。

また、愛猫が脱走しそうになってヒヤッとした経験のある飼い主さんは、約4割いるということがわかりました。
実際に愛猫の脱走経験のある飼い主さんからは、当時の状況について次のようなエピソードが寄せられました。
- 「うっかりものの母が、網戸を閉めたつもりが開いていて脱走」
- 「来客があったとき、玄関の扉を開けて対応していた隙に脱走してしまったことがありました」
- 「玄関が開いていた。元々、庭の散歩だけは認めていたので、その延長で脱走したのかもしれない」
- 「窓を閉めたときに反動で反対側が開いてしまい、気づかないでいたらそこから逃げてしまった」
- 「網戸にしてあったのだが網戸を開けて出て行ってしまった」
- 「お外に興味津々の愛猫。狙ってた戸が開いてチャンスとばかり走り出た。油断が原因かと思います」
- 「今まで脱走したことがなかったし、ビビりで外出が嫌いだから脱走なんてしないと勝手に決めつけて油断してたことが原因」
「うちのコは大丈夫」と思って油断をして脱走防止対策をしていないと、あとで後悔してしまうことになります。
猫が脱走する場所の98%は、玄関・窓・ベランダの3カ所だそうなので、飼い主さんは脱走防止対策を徹底しておこなってください。
猫の脱走防止対策についてのくわしい解説は、下記の記事もチェックしてみてくださいね。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
取材・文/sorami
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