猫も健やかに暮らして欲しい…!
猫との生活を始めたばかりの初心者飼い主さんは、愛猫のためにどのような環境をつくったらいいか、とまどっている人も多いよう。
飼い猫は生涯室内で暮らすため、安全に過ごせる環境づくりや、健康維持のための工夫を飼い主さんがする必要があります。
猫が健やかに暮らせるようにやっておきたい、飼い主さんの6つの心得を紹介します。
心得1 脱走対策をしっかり行う
外の世界に興味があり、虎視眈々と脱走を狙っている猫も。交通事故やノラ猫同士のケンカに巻き込まれかねないので、対策は徹底しましょう。玄関や窓を開ける際は猫が近くにいないか確認をしてください。リビングの出入り口など、玄関につながるドアは閉める習慣をつけ、脱走防止フェンスを設置するのも一案です。
心得2 各部屋に水飲み場を設置する
猫はのどの渇きを感じにくい特性があるので、自分の居場所から離れたところへは、積極的に飲みに行かないことがあります。どこにいてもすぐに水が飲めるよう、猫が過ごす部屋のすべてに水飲み場を設置して。また、寒い季節はフローリングの床などで足先が冷えないよう、水飲み場にマットを敷くといいでしょう。
心得3 室内事故の予防対策をする
室内でも、何らかのアクシデントで落下事故を起こすケースがあります。とくに子猫や高齢猫の場合、高所から落ちたときに硬い床で着地に失敗すると、打撲や骨折につながることも。そのような事故を防ぐためにも、猫タワーなど高い居場所の手前には、クッション性の高いマットなどを敷いて対策しておくと安心です。
心得4 お手入れを習慣化する
ブラッシングや爪切りといったお手入れが苦手な猫もいますが、健康維持やケガの予防には欠かせないことです。ブラッシングは、長毛は毎日、短毛は最低でも週に1回以上、爪切りは2週間に1回、目ヤニは出ていたらその都度、ケアしましょう。お気に入りの寝床などでくつろいでいるときが狙い目です。
心得5 食事の置き方を工夫する
猫の食事場所は、部屋の隅など、猫トイレ付近以外の静かなところならどこでもOKです。その際、少しでいいので、床よりも高さのある食事台を用意するといいでしょう。10cm程度の高さがあるほうが猫は食べやすく、フードの吐き戻しも少なくなる傾向に。また、床を漂うホコリなどが入りにくく、衛生面でもベターです。
心得6 猫グッズを清潔に保つ
猫グッズは、抜け毛やよだれなどが付着して、意外と汚れているものです。食器は毎日洗い、猫ベッドや敷物なども定期的に洗濯しましょう。猫トイレの排泄物は気付いたらすぐ取り除き、定期的にトイレ砂の全交換と容器の丸洗いをしてください。清潔に保つことで、オシッコの病気の予防につながります。
いかがでしたか?
猫が健やかに暮らすために、飼い主さんが心がけておきたいことをまとめました。
「猫は手がかからない」と思いがちですが、守るべきルールはあります。
愛猫に長生きしてもらうためにも実践してくださいね。
参考/ねこのきもち2020年9月号『生態に基づく「猫目線」で暮らしを快適に。ねこのすまい9rules』(監修:design office neno1365主宰 中村裕実子さん)
文/SAY
撮影/小森正孝
※この記事に使用している画像はねこのきもち2020年9月号『生態に基づく「猫目線」で暮らしを快適に。ねこのすまい9rules』に掲載されているものです。