猫と暮らす
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猫の「甘噛み」と「本気噛み」の違いは? 噛まれたときの対処法を解説
猫とスキンシップをしている際に、噛まれてしまうこともあると思います。甘噛みの場合もあれば、傷を負うほどの本気噛みをしてくる場合も…。
この記事では、猫の「甘噛み」と「本気噛み」について、ねこのきもち獣医師相談室の先生がくわしく解説します。
この記事では、猫の「甘噛み」と「本気噛み」について、ねこのきもち獣医師相談室の先生がくわしく解説します。
猫の甘噛みとは?
——猫の甘噛みとは、具体的にどのような噛み方のことをいうのでしょうか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「歯を立てる程度の噛み方を甘噛みといいます。あぐあぐと何度も軽く口を動かしながら、繰り返し噛むこともあります」
「歯を立てる程度の噛み方を甘噛みといいます。あぐあぐと何度も軽く口を動かしながら、繰り返し噛むこともあります」
——甘噛みの場合は、噛まれても痛くはないのでしょうか?
獣医師:
「甘噛みは、口を完全には噛み締めない緩い感じの噛み方ですが、それなりに顎の力が強い成猫に噛まれてしまうと噛まれた人の皮膚に噛み跡が残ったり、擦り傷などの軽い怪我を負わせたりすることもあります」
「甘噛みは、口を完全には噛み締めない緩い感じの噛み方ですが、それなりに顎の力が強い成猫に噛まれてしまうと噛まれた人の皮膚に噛み跡が残ったり、擦り傷などの軽い怪我を負わせたりすることもあります」
猫が甘噛みをする理由は?
——猫はどのような理由で甘噛みをするのでしょうか?
獣医師:
「たとえば、遊びの際に『獲物を捕る真似事』をしているときに見られます。その獲物(おもちゃなど)を繰り返し噛んで確認し、満足感を得ているのでしょう。
ほかにも、飼い主さんに『遊びの催促』をする合図として甘噛みをしたり、同居猫などの遊び相手に対し『強気な誘い掛け』として甘噛みをすることもあります」
「たとえば、遊びの際に『獲物を捕る真似事』をしているときに見られます。その獲物(おもちゃなど)を繰り返し噛んで確認し、満足感を得ているのでしょう。
ほかにも、飼い主さんに『遊びの催促』をする合図として甘噛みをしたり、同居猫などの遊び相手に対し『強気な誘い掛け』として甘噛みをすることもあります」
甘噛みしやすい猫の特徴は?
——甘噛みしやすい猫には、どのような特徴が見られますか?
獣医師:
「高齢の猫よりは、子猫~2才前後くらいまでの若い猫に多く見られると思います。年齢が若い猫は遊んでじゃれつくことが多いため、つい興奮しすぎて甘噛みしてしまうことが多いのでしょう」
「高齢の猫よりは、子猫~2才前後くらいまでの若い猫に多く見られると思います。年齢が若い猫は遊んでじゃれつくことが多いため、つい興奮しすぎて甘噛みしてしまうことが多いのでしょう」
——甘噛みをしやすい性格のコもいるのでしょうか?
獣医師:
「無邪気で遊びに熱中しやすく、興奮しやすいタイプの猫の場合は甘噛みをしやすい傾向にあります。年齢的に落ち着きやすくなる2才を過ぎても、遊びの楽しさから興奮してしまい、甘噛みをすることがあります」
「無邪気で遊びに熱中しやすく、興奮しやすいタイプの猫の場合は甘噛みをしやすい傾向にあります。年齢的に落ち着きやすくなる2才を過ぎても、遊びの楽しさから興奮してしまい、甘噛みをすることがあります」
愛猫の甘噛みがひどい場合の対処法
——猫の甘噛みがひどくて困っている場合、どのような対処法がありますか?
獣医師:
「猫が甘噛みをするのは、気分が高揚しているときや、過剰に興奮しているときに見られることが多いです。おもちゃなどに対して甘噛みをしている場合は、破壊するほどのひどい状況でなければ、とくに制限する必要はないでしょう。
制限しすぎてしまうと、かえって猫にとってストレスになってしまいます。遊ばせる際は、誤食などに注意して見てあげてくださいね」
「猫が甘噛みをするのは、気分が高揚しているときや、過剰に興奮しているときに見られることが多いです。おもちゃなどに対して甘噛みをしている場合は、破壊するほどのひどい状況でなければ、とくに制限する必要はないでしょう。
制限しすぎてしまうと、かえって猫にとってストレスになってしまいます。遊ばせる際は、誤食などに注意して見てあげてくださいね」
——人に対しての甘噛みがひどい場合は、どうしたらいいでしょうか?
獣医師:
「人に対して甘噛みを繰り返してしまうようであれば、さらに興奮するような刺激は与えずに、一度落ち着かせる対応を心がけてください。
たとえば、遊んでいるときに愛猫が甘噛みをしてきたら、遊びをいったんやめて、静かにその場を離れましょう。少し時間を空けて、愛猫が落ち着いた頃にそばに戻り、遊びを再開してみてください。
遊びの誘い掛けとして甘噛みをしてくる場合にも、同じように対応してみてください」
「人に対して甘噛みを繰り返してしまうようであれば、さらに興奮するような刺激は与えずに、一度落ち着かせる対応を心がけてください。
たとえば、遊んでいるときに愛猫が甘噛みをしてきたら、遊びをいったんやめて、静かにその場を離れましょう。少し時間を空けて、愛猫が落ち着いた頃にそばに戻り、遊びを再開してみてください。
遊びの誘い掛けとして甘噛みをしてくる場合にも、同じように対応してみてください」
猫の本気噛みには注意! 飼い主さんがひどいケガを負う場合も
——甘噛みに対し、猫の「本気噛み」とはどのようなものでしょうか?
獣医師:
「本気噛みの際には、一度噛みついた歯を離すことなく強く噛み締め、さらに首を激しく左右に振るなど、噛みついた相手に大きなダメージを与えます。甘噛みのように、比較的緩くあぐあぐと繰り返し噛むような動きとは、まったく異なります」
「本気噛みの際には、一度噛みついた歯を離すことなく強く噛み締め、さらに首を激しく左右に振るなど、噛みついた相手に大きなダメージを与えます。甘噛みのように、比較的緩くあぐあぐと繰り返し噛むような動きとは、まったく異なります」
——そんなふうに噛まれてしまうと痛みがすごそうですね…。
獣医師:
「猫の噛む力は元々とても強く、歯も鋭く尖っているため、本気噛みされた際にはその尖った歯が人の皮膚を貫いて深く食い込み、深い傷を与えます。
また、噛まれた際に顎で強く挟まれたまま左右に激しく振られることで、歯による直接の傷だけでなく、さらにその傷の周辺に痛みを伴う打ち身のような内出血を起こすことも珍しくありません」
「猫の噛む力は元々とても強く、歯も鋭く尖っているため、本気噛みされた際にはその尖った歯が人の皮膚を貫いて深く食い込み、深い傷を与えます。
また、噛まれた際に顎で強く挟まれたまま左右に激しく振られることで、歯による直接の傷だけでなく、さらにその傷の周辺に痛みを伴う打ち身のような内出血を起こすことも珍しくありません」
——どのようなときに、猫に本気噛みされてしまうことがあるのでしょうか?
獣医師:
「本気噛みは、元々は狩りで獲物を確実に仕留める際や、猫同士の本気の喧嘩などで見られる本能的な攻撃行動です。
ただ、日常生活の中でも、遊びでとても興奮してしまったときや、突然のアクシデントにとても驚きパニックになった際などには、ちょうどそのタイミングで目の前にあったもの(人の手足など)に対して、咄嗟に悪気なく本気噛みしてしまうことも稀にあります」
「本気噛みは、元々は狩りで獲物を確実に仕留める際や、猫同士の本気の喧嘩などで見られる本能的な攻撃行動です。
ただ、日常生活の中でも、遊びでとても興奮してしまったときや、突然のアクシデントにとても驚きパニックになった際などには、ちょうどそのタイミングで目の前にあったもの(人の手足など)に対して、咄嗟に悪気なく本気噛みしてしまうことも稀にあります」
猫に本気噛みされないための工夫
——愛猫に本気噛みされないように、飼い主さんは日頃からどのような工夫ができますか?
獣医師:
「愛猫が遊んでいるときは、過剰に興奮してしまう前に、ほどほどのところでこまめにクールダウンの時間を取るようにするのがおすすめです。
また、何かにパニックになった際には、愛猫が落ち着くまでは顔周辺にむやみに手を近づけるのは避けて、しばらくそっとしておきましょう。
どうしても抱っこなどをしなければいけないなら、厚手のバスタオルなどで愛猫の体全体を覆ってくるむように抱えるなどして刺激を避けつつ、万が一噛まれても深手にならないような対応の工夫をする必要があります」
「愛猫が遊んでいるときは、過剰に興奮してしまう前に、ほどほどのところでこまめにクールダウンの時間を取るようにするのがおすすめです。
また、何かにパニックになった際には、愛猫が落ち着くまでは顔周辺にむやみに手を近づけるのは避けて、しばらくそっとしておきましょう。
どうしても抱っこなどをしなければいけないなら、厚手のバスタオルなどで愛猫の体全体を覆ってくるむように抱えるなどして刺激を避けつつ、万が一噛まれても深手にならないような対応の工夫をする必要があります」
——猫に万が一噛まれてしまった場合、どのような対処をする必要がありますか?
獣医師:
「本気噛みの際はもちろん、甘噛みの際であっても、出血を伴うような噛み傷はその後ひどく化膿することがあるため、慎重な対応が必要です。
噛み傷を負った際には、まずその傷を流水で洗い流し、その後は清潔なガーゼ等を重ね当ててしっかり押さえて止血をし、速やかにお近くの病院を受診しましょう」
「本気噛みの際はもちろん、甘噛みの際であっても、出血を伴うような噛み傷はその後ひどく化膿することがあるため、慎重な対応が必要です。
噛み傷を負った際には、まずその傷を流水で洗い流し、その後は清潔なガーゼ等を重ね当ててしっかり押さえて止血をし、速やかにお近くの病院を受診しましょう」
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
※写真は「まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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