猫と暮らす
UP DATE
毛づくろいの意味だけじゃない!? 猫が自分の足を舐めてしまう心配な理由
猫は毛づくろいで自分の前足や後ろ足を舐めますが、場合によっては心配な理由があるようです。今回、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
猫が自分の足を舐めるワケ
——猫が自分の前足や後ろ足を舐めているとき、毛づくろいのほかにも理由があるのでしょうか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「毛づくろいのことが多いですが、いわゆる皮膚に違和感を覚えて舐めている場合も考えられます。
たとえば、ノミやダニの寄生、アレルギー性皮膚炎、感染症などによる皮膚炎なども考えられますし、爪が折れている、関節炎などで足に違和感があるなどの場合もあるでしょう。また、不安やストレスを軽減させようとするために過剰な毛づくろいをすることもあります」
——何かしら違和感がある場合もあるのですね。飼い主さんは注意して見てあげたいですね。
猫が足を舐めているときの対処法
——皮膚に違和感があって足を舐めてしまう場合、どのような対処が必要になりますか?
獣医師:
「まず、皮膚炎を起こしている場合に関しては、皮膚検査などを行って原因にもとづいて治療(ノミダニの駆除や飲み薬、塗り薬など)をします。
また、爪に異常がある場合は爪の消毒などの治療をし、関節炎であれば体重管理や痛み止めなどの投薬が必要になるでしょう。これらはすべて動物病院での治療になります」
——ストレス軽減のために舐めてしまう場合は、どのような対処ができますか?
獣医師:
「不安やストレスを感じて舐めているようであれば、その不安やストレスの原因がはっきりすれば、それらを改善する必要があります。また、分離不安症によって過剰な毛づくろいなどをしていることに気づいたのであれば、早めに獣医師や行動治療の専門家に相談をする必要があるでしょう。
受診の際はメモや写真、動画など、猫の問題となる様子がよくわかるものを持参しましょう」
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
UP DATE