猫が好き
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虹の橋を渡った白猫が繋いだご縁。家族のペットロスを癒やしてくれた元保護猫と過ごすにぎやか日々にほっこり
そんなコメントが添えられた写真には、窓辺に佇む元保護猫の女のコ「しろみ」ちゃんの姿が。昨年、1才の誕生日を迎えたときに撮影しました。窓から差し込む柔らかな陽光を受け、真っ白な被毛はひときわ美しく輝いているように見えます。
このときから1年。しろみちゃんは、現在、推定2才に。お迎えから現在まで、しろみちゃんと飼い主さんはどのような日々を過ごして来たのでしょうか? 詳しいお話を伺いました。
兄猫は知人のもとへ、しろみちゃんは飼い主さんのもとへ。白猫が結んだご縁
飼い主さん:
「お正月休み、保護猫団体のHPを見ていたところ、虹の橋を渡った知人の白猫によく似たコを見つけたのです。知人にそのことを知らせたところ、『お迎えしたい』との返事があったため、1月下旬頃、保護猫団体が開催している譲渡会へ。5匹の“きょうだい”猫のうち、しろみの兄猫にあたるコがひと足先に知人宅へ迎えられました」
その後、2月に開催された譲渡会へ足を運んだ飼い主さん。すると、そこにはしろみちゃんの姿が。飼い主さんは、ご縁を感じ、しろみちゃんをお迎えすることを決めました。
飼い主さん:
「しろみを迎えた理由のひとつに、母もまた知人の猫を年に何度かお世話をしてかわいがっていたため、亡くなったことをきっかけにペットロスになっていたことがありました。知人が、しろみの兄猫を迎えたとき、母は『私はもうお世話の手伝いはしませんからね』と言っていたのですが、どこかうらやましそうな様子だったのです。毎日、猫の写真に手を合わせて話しかける母。『いつか保護猫の白猫に出会えたら、母は反対するかもしれないけれどお迎えしたい』と思っていました」
飼い主さんが、お母さんに「白猫を迎える」と伝えると、当初は難色を示していたものの、しばらくするとお母さんの様子に変化が現れたそうです。
飼い主さん:
「母は実家に、私は自分の家に、近所ですが別々に暮らしています。私が日中、仕事で自宅を留守にしているとき、母はしろみの様子をうかがうため我が家へ。とてもうれしそうにしろみと遊んでいます。仕事中、自宅に設置している見守りカメラから『赤ちゃんの鳴き声が検知されました』と通知が届いたので確認すると、母が猫なで声を上げていたこともありました」
しろみちゃんと過ごすにぎやかな日々。「生きがいを与えてくれる存在です」
飼い主さん:
「小さい頃から、トイレの前は気合いを入れているのかひと鳴きします。今では、トイレを終えると『片付けて!』と知らせてくれるようになりました。また、私が不在にしているときも、“ひとり遊び”をして過ごしているので安心しています」
飼い主さんによると、年に数回ほど、知人が留守をするときに兄猫を預かることがあるそうです。2匹は、とても仲が良いものの、兄猫はしろみちゃんのパワーに圧倒されている様子なのだとか。そんな2匹のことを、飼い主さん家族や知人は、ほほえましく見守っているようです。
飼い主さん:
「人間も猫も同じだと思っています。この貴重な時間を一緒に過ごせるのは、本当に幸せなこと。改めて、限られた時間を大切に過ごすことについて教えてもらっています。お世話をすること以上に、私たちを頼ってくれることで生きがいを与えてもらっている。そんな大切な存在が、しろみです」
写真提供・取材協力/@_Shiromi_463さん/X(旧Twitter)
取材・文/佐東みかん
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。2024年8月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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