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【獣医師監修】猫にトイレのしつけは必要?排泄ケアやスプレー対策も
猫に限らず、ペットを迎えると必ず浮上するのがトイレ問題ですよね。そこで今回は、猫にトイレのしつけは必要なのかという疑問点をはじめ、快適なトイレ環境や排泄ケアのポイント、粗相やスプレー行為といった問題行動の対策法などについて解説します。
ねこのきもち獣医師相談室
猫にトイレをしつける必要はない?
そのため、トイレ砂を用意したうえで少しサポートをしてあげれば、自分で排泄してくれるようになるので、いちいちトイレのしつけをする必要はありません。
トイレの場所を覚えさせることは必要
また、猫がトイレに行きたいそぶりを見せるたびに、トイレの場所に誘導してあげることで覚えさせる方法もありますニオイをクンクン嗅ぐ、お尻をむずむずさせるといった行動は、トイレに行きたいという「トイレサイン」のひとつなので、見つけたらすぐに猫をトイレの場所まで連れて行ってあげましょう。
なかには使い方が「惜しい」猫も
いずれの場合も、猫は悪気があってしているわけではないので、排泄物がはみ出さないくらい大きなトイレに換えたり、トイレより居心地のいい場所をつくってあげたりと、猫に寄りそった対策を考えてあげるといいでしょう。
猫の粗相やスプレー行為はどうしつければいい?
猫が粗相をする原因
猫がトイレに関して何か不満を持っている場合は、以下のような行動を取ることが多いので、一度排泄の様子をチェックしてみてください。
猫がトイレに不満を持っているときのサイン
- なかなかトイレに入らない
- トイレや排泄物のニオイをずっと嗅ぐ
- 体勢を何度も変える
- 片方の前足がトイレから出ている
- 排泄物を隠すのをそこそこでやめてしまう
- 排尿時間は長いのに回数は少ない
- 何度もトイレに戻る など
猫がスプレー行為をする原因
外猫の声や気配をよく感じる、新しい猫を迎え入れた、引っ越しをして急に環境が変わったなど、猫が刺激やストレスを受けやすい環境にいるとスプレー行為をしやすいので、住環境や猫との接し方を見直すことが大切です。
粗相やスプレー行為を軽減させるための対策法
トイレ環境を見直す
粗相やスプレー行為をした場所を掃除する
粗相やスプレー行為をした場所にはできるだけ猫を近づけさせないようにし、ペット用消臭剤なども使ってしっかりとニオイを取り除きましょう。
去勢・避妊手術を行う
ストレスを発散させる
猫をしかるのは逆効果になるので注意!
飼い主さんとの信頼関係もゆらぐ危険性があるので、しかるのは控えて、粗相やスプレー行為をさせないための対策に力を注ぎましょう。
猫の粗相やスプレー行為に関しては、以下の記事でも詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
猫にとって快適なトイレ環境とは
トイレの数は「猫の数+1」が理想
猫はトイレの場所が遠いときは排泄を我慢してしまうことも多いので、いつどんな場所にいてもスムーズにトイレができるよう、猫がよくいる場所に1個ずつトイレを置いておくことも大切ですよ。
理想の設置場所は「静かで人が通らないところ」
部屋の隅や猫用ケージの中、人のトイレや洗面所など、風通しもよく、猫の異変や様子をチェックしやすい場所を選ぶのがおすすめです。
シニアになっても使いやすい場所に置くことも大切
そのため、段差のない平らな場所や、滑るポイントや危ないものを置いていない場所など、猫が年を取ってからでも行きやすい、安全な場所にあらかじめトイレを設置することが大切です。
また、ステップ台や使い古したタオルを横に置いておくなど、猫がトイレをまたぎやすいように工夫をしておくのもおすすめですよ。
置き場所を変えたいときは?
置き場所が確保できないなどトイレの追加が難しい場合は、いきなり別の場所にトイレを移すのではなく、猫のストレスにならないよう少しずつ位置をズラしていくようにしましょう。
トイレは猫が使いやすいものを選ぶ
とはいえ、サイズが合っていないと排泄物をまわりにまき散らしてしまうおそれがあるので、猫が立ったときに全身が入るサイズのものを最低限選ぶようにしてくださいね。
猫砂は猫の好みやお手入れのしやすさで選ぶ
- トイレに流せて持ち運びにも便利な「ペーパーサンド」「おから」
- 排泄物のニオイ予防にもなる「ヒノキ」
- 脱臭力や吸水・速乾にも優れる「シリカゲル」
- 尿がしっかりと固まって処分しやすい「鉱物系」
- 洗って再利用ができる「ゼオライト」「木粉」 など
好む感触は猫によってそれぞれ違うほか、トイレ用の砂の処分方法も自治体によって異なるため、猫・飼い主さん双方が納得できるものを選ぶことが大切です。
排泄物は早めに片づける
猫にとっての適切なトイレ環境については、以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてみてくださいね。
清潔なトイレ環境を保つためのお手入れ方法
トイレ掃除や猫砂交換の頻度
ただし、それだけではオシッコやニオイがどんどんこびりついてしまうため、月に1~2回(2週間に1度)砂を全て交換し、あわせてトイレも丸洗いもするようにしましょう。
トイレの掃除・消毒方法
オシッコが結晶化してしまって落ちにくい場合は、重曹やクエン酸で結晶をふやかして落とすようにしてください。ただし、こちらの方法は半日~24時間と時間がかかるため、予備のトイレを用意することも忘れないでくださいね。
猫に寄り添った対策でトイレを成功させよう!
日ごろから猫の好みのトイレグッズを用意したり、快適なトイレ環境を整えたりと、トラブルなくトイレができるよう、猫に寄りそった対策をすることを心がけてくださいね!
「ねこのきもち」2018年7月号『よかれと思って置いているけれど・・・みんなのおトイレMAP これでOK?』
監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/pigeon
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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