猫と暮らしていると、「いま○○してほしがっている」と感じる瞬間が多々あります。猫は人のように言葉を喋りませんが、どのような伝え方をして、飼い主さんに欲求を受け止めてもらっているのでしょうか。猫が願いを叶えてほしいときにするサインやしぐさについて解説します。
猫はどうやって欲求を伝えているの?
飼い猫は飼い主さんにお世話してもらって生きているため、乳幼児と同様に、自分だけで欲求を叶えることができません。
そのため「ごはんを食べたい」「お水を飲みたい」といった生理的な欲求のほか、「遊んでほしい」「かまってほしい」といった欲求を叶えてもらうために、さまざまな手を使って飼い主さんにアピールします。
飼い主さんへのアピール方法は、どのように習得しているの?
猫は「○○したらイイことがあった」という経験を繰り返すことで、飼い主さんへのアピール方法を学習しているのです。例えば飼い主さんの手に触れたらおやつをもらえたということがあれば、手に触れる行為を繰り返すようになります。
その反面で、「××したらイヤなことがあった」というケースも学習するので、イヤなことがあった場合は「××」をしなくなるでしょう。
猫が繰り返しがちなアピール方法
鳴き声を使い分ける
猫は言葉を話すことはできませんが、状況によって鳴き声を使い分けていることがわかっています。甘えた声で鳴いていたら、おねだりをしているのかもしれません。
甘える
愛猫にかわいくおねだりされると、飼い主さんはついつい要求に応じてしまいがち。甘えるとイイことが起こりやすいので、猫はそれを学習して上手に甘えてきます。
ほかには、飼い主さんの足をちょいちょいしたり、飼い主さんの顔と欲しいものを交互にみつめたり、飼い主さんの食事が終わったときなど願いを叶えてもらいやすいタイミングにやってきたりして、おねだりすることもあるようです。
Instagramで発見!猫たちのおねだり動画
Instagramの投稿の中から、飼い主さんにおねだりする猫たちの動画を集めてみました。飼い主さんにとっては当たり前でも、ほかの人から見るとちょっと珍しいと感じる動画もあるので、猫のアピール方法を知る参考にしてくださいね。
甘えるような鳴き声でアピール
甘えるような鳴き声でアピールしているのは、@b.yusuke.todaさんの愛猫、ムンくんとヴィンちゃん。「何で鳴いているの?」と戸惑ってしまいそうな状況ですが、飼い主さんには、ちゃんと「はやくおやつちょうだい」という要求が伝わっています。
ちょいちょいしてアピール
@niyantakunさんの愛猫にゃん太くんは、いつもちょいちょいしておやつをおねだりしているそう。そんなにゃん太くんのちょいちょい動画集です。敷居越しの控えめなちょいちょいがかわいくて、こんなアピールをされたら、ついおやつをあげてしまいそうです。
2匹そろっておねだり
こちらは@fuwari_kinacoさんの愛猫、KinacoくんとBonbonくん。飼い主さんの手をちょいちょいして、大好きなおやつをおねだりしています。2匹並んでちょいちょいする姿がとっても可愛らしいですね。
ちょうだい&ハイタッチ
@pokota0819さんの愛猫ぽこ太くんがおやつをおねだりするときは、ちょうだいをした後にハイタッチ。簡単には真似できないアピール方法なので、愛猫からこういうおねだりをされることは少ないかもしれませんね。
普段の生活の中で猫たちは、どうアピールしたら願いを叶えてもらえるか学習しています。自分は猫に甘いと感じている人は、その甘さが猫にも伝わっているのかもしれません。
参考/「ねこのきもち」2018年9月号『イイこと、イヤなこと、そのとき猫は…「猫の知能は3歳児くらい」ってホント?』(監修:上智大学総合人間科学部心理学科准教授 齋藤慈子先生)
文/こさきはな
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