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一度かかるとクセになるか心配…猫の「結膜炎」にまつわる飼い主さんの疑問|獣医師が解説します!

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画像/iStock、Getty Images Plus
PCに顔をこすりつける猫
画像/iStock、Getty Images Plus

猫がかかりやすい病気の事は、飼い主さんならよく知っておきたいもの。この記事ではそんな病気の解説のほか、実際に体験した飼い主さんの「気になりながら聞けずにいた疑問」について重本先生が回答! 

今回は「結膜炎」の予防のお手入れ、結膜炎はクセになるのかといった疑問を取り上げます。

お話をお伺いした先生

重本 仁先生
王子ペットクリニック院長(東京都北区)

結膜炎とは、まぶたの裏の粘膜や白目の表面が炎症を起こした状態

結膜とは、まぶたの裏の粘膜と白目の表面のことで、ここに炎症が起こった状態が結膜炎です。「猫カゼ」などの感染症が原因で発症するケースが多く、猫にもっとも多く見られる目の病気といえるでしょう。
発症すると、結膜が赤く腫れるため、目が充血するなどといった症状が見られます。ふだんと違う目ヤニが出たり、涙が増えたりして、飼い主さんでも比較的早く気付くことができる病気です。悪化させないためにも、目に症状が見られたら早く受診しましょう。
治療はまず、抗生剤や炎症止めの目薬を投与し、改善を目指します。目薬は、点眼タイプと軟膏タイプの2種類。どちらを選ぶかは症状によって獣医師が判断しますが、猫に使いやすいタイプが選べるケースもあります。

結膜炎のおもな症状

●白目の表面が充血する
●色付きの目ヤニや粘り気のある目ヤニが大量に出る
●涙が増える
●目を開けにくそうにしている

イラスト/みやしたゆみ

飼い主さんからの疑問「そこが知りたい」① 

目ヤニがたくさん出たので受診すると、結膜炎と診断。
治療して症状は改善されました。
今も目の周りを清潔にするため、目のお手入れを続けていますが、乾いたティッシュと濡れたティッシュ、どちらで拭くといいですか?

大阪府 K・Oさん
Aちゃん(メス・1才)

※結膜炎にかかったのは3カ月齢当時。

目の周りのお手入れは、必ずティッシュなどを濡らして使いましょう

目に入った汚れを外に出す生理的な働きにより、健康な猫でも目ヤニは出ます。病気ではない目ヤニは少量で茶褐色。たとえ正常な目ヤニであっても、その都度ケアをして清潔を保つのはいい心がけです。
目を拭くときは、乾いているティッシュだとなかなか目ヤニが取れず、つい強くこすって目を傷つける恐れがあり、おすすめできません。正しい方法は、ティッシュやコットンをぬるま湯に浸して軽く絞り、目ヤニに当ててふやかしてから拭き取ります。とてもデリケートな部分なので、ゴシゴシとこすらず、やさしくなでるように拭いてください。


飼い主さんからの疑問「そこが知りたい」②

目ヤニがひどい子猫を保護して受診すると、細菌による結膜炎でした。
治療してよくなりましたが、今もたまに目のフチが赤くなります。
結膜炎は一度かかるとクセになりやすいのでしょうか?

茨城県 H・Iさん
ポッケちゃん(メス・1才)

※結膜炎にかかったのは1カ月齢当時。

クセになるのではなく、猫カゼの再発時に結膜炎も再発します

子猫の場合、猫カゼがきっかけで結膜炎にかかるケースが大半です。猫カゼはカリシウイルス・ヘルペスウイルス・クラミジアなどのウイルスや細菌に感染して起こります。おそらくポッケちゃんも、外猫時代に猫カゼにかかっていたのでしょう。
結膜炎はクセになりやすいというよりは、ストレスなどが原因で免疫力が低下したときに、猫カゼが再発して症状が出ると考えられます。目のフチが赤くなったときに、ふだんと違う色や量の目ヤニが出ていたら、結膜炎を起こしているかもしれません。日頃から目の状態をチェックして、少しでも異変が見られたら獣医師に相談するといいでしょう。

イラスト/みやしたゆみ

目の状態をチェックするときは、片手で顔を固定し、親指でまぶたを軽く上げて白目の表面部分を見て。また、正面から左右の目を見比べ、いつもと違うところがないか確認を。

先生、ご回答いただきありがとうございました。
ご紹介した飼い主さんのエピソードは、あなたの愛猫に起こる可能性もあります。
いざというときに思い出し、役立ててくださいね。

お話を伺った先生/重本 仁先生(王子ペットクリニック院長)
参考/「ねこのきもち」2021年4月号『ねこに多い病気、そこが知りたい!』
文/SAY
イラスト/みやしたゆみ
※この記事で使用している画像は2021年4月号『ねこに多い病気、そこが知りたい!』に掲載されているものです。

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