猫と暮らす
UP DATE
意外と冷えてる!? 猫の下痢や便秘を予防する『お腹の冷え取りマッサージ』
猫は全身が毛に覆われているため暖かそうに見えますが、実は冷えている部位もあります。
今回は、床に触れている時間が長い猫のお腹に着目して、冷えからくる体の不調や、血行を促進するためのマッサージ方法を、サーモ画像の検証結果を交えてご紹介します。
今回は、床に触れている時間が長い猫のお腹に着目して、冷えからくる体の不調や、血行を促進するためのマッサージ方法を、サーモ画像の検証結果を交えてご紹介します。
お腹が冷えると困ること
動物の体の中で、お腹は一番冷えに弱い部位といわれています。お腹が冷えると胃腸を動かす筋肉や消化酵素の働きが弱くなり、下痢や便秘、食欲不振を引き起こすおそれがあります。逆にお腹には肝臓などの血液が集まる臓器があるので、マッサージで血の巡りがよくなると全身が温まります。
マッサージ前の準備
あらかじめ部屋を暖めておく
部屋が寒いと猫の体も温まりにくくなるので、あらかじめ室温を22~24℃に暖めておきましょう。温かい空気は上に集まるので、台の上など高さのある場所を用意するといいでしょう。
飼い主の手を温める
飼い主が冷たい手で触ると猫がビックリするので、あらかじめ手を温めておきたいです。蒸しタオルで手を包んで温める方法は、静電気も防げるのでおすすめです。
猫も飼い主も落ち着いているときに行う
マッサージは猫が活発に動いているときよりも、休んでいるときの方が効果的。日向ぼっこ中や甘えたくて近づいてきた時が絶好のチャンスです。また、飼い主の緊張は猫に伝わりやすいので、飼い主の時間と心に余裕があるときに行いましょう。
ウォーミングアップする
いきなりマッサージを始めるのではなく、猫が触られて嬉しいと感じる部位をなでてスキンシップするところから始めましょう。
マッサージの方法
マッサージの方法は、全部で3種類あります。最初のうちは、マッサージの動作を各10回行うことを目標にしましょう。猫がなれて気持ちよさそうになってきたら、徐々に回数を増やして問題ありません。
その逆にしっぽがバタバタ動いたり、耳を反らせたら「やめて」のサインです。触られて喜んでいないようなら、無理強いしないようにしましょう。
その逆にしっぽがバタバタ動いたり、耳を反らせたら「やめて」のサインです。触られて喜んでいないようなら、無理強いしないようにしましょう。
4本指でさする
親指以外の4本指をお腹に当て、指先に少し力を入れて、反時計回りに円を描きます。
手のひらでさする
手のひらに少し力をいれながら、先ほどと反対向きの時計回りに円を描きます。
手全体でさする
手全体をつかって、時計回りか反時計回り、どちらか行いやすい方向に円を描きます。
サーモ画像で検証! 体温の変化
サーモ画像を見比べると、左のマッサージ前の画像と比べて、右のマッサージ後の画像はお腹の辺りが赤くなって温まったことが判ります。
撮影に使用したサーモグラフィーカメラ
・FLIR E8
温度測定センサー搭載。過熱・過冷スポットを自動的に特定することが可能。
・FLIR ONE PRO
スマートフォンやタブレットに接続して、サーモグラフィー画像を撮影。
マッサージと聞くと素人には難しいイメージがありますが、飼い主の手でさするだけで、簡単に猫のお腹の血行を促進することができます。1年を通して床の上は意外と冷たいので、思い出したときにご家庭でも試してくださいね。
参考/「ねこのきもち」2018年1月号『3ステップで血行促進! ぽっかぽかサーモ画像付き 冷えとりマッサージ』(監修:アニマル・ケアサロンFLORA医院長 日本ペットマッサージ協会理事 中桐由貴先生)
撮影協力/専門学校ビジョナリーアーツ
文/こさきはな
構成/ねこのきもちWeb編集室
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
撮影協力/専門学校ビジョナリーアーツ
文/こさきはな
構成/ねこのきもちWeb編集室
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
CATEGORY 猫と暮らす
UP DATE