猫と暮らす
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ノラ猫が「住みやすかった県」香川 県と市が協力し、ボランティアを支援し目指す「猫に飼い主を!」
※記事内容はすべて、2021年6月10日現在のものです。
香川県と高松市が共同で施設をオープン
保健所に引き取られる飼い主のいない(もしくは、わからない)猫も全国平均と比較して高い傾向にありました。
こうした状況を変えるべく、香川県と中核市である高松市が2013年度より検討を開始。動物愛護管理啓発の拠点となり、譲渡を促進するための施設の創設として2019年3月にオープンしたのが『さぬき動物愛護センター しっぽの森』(以下、センター)です。
そう語るのは同センター次長の粂川美千代さん。それまでは各保健所単位で収容から譲渡まで行っていましたが、譲渡業務をセンターに集約することで、適切な健康管理や人への馴化が進んだそうです。結果、譲渡数は増え、殺処分数は減る傾向に。
「開所2年が経過しましたが、まだまだこれからです。いろいろな方のご意見をうかがいながら、よりよいセンターを運営していけるよう、試行錯誤の毎日です」。
ボランティアを支援する譲渡会を開催
「ノラ猫の糞尿被害などに悩まれる方が非常に多いです。また、困り果てて、ノラ猫が産んだ子猫を保護してほしいと保健所に相談される方もいます」。
不幸な繁殖を避けるために、飼い猫については不妊手術を行い、完全室内飼いにすること、またノラ猫への無責任なエサやりはしないことなどが大切です。
「今後も保健所と協力しながら、イベントなどを通じて、猫の適正飼養や猫と共生することについて県民の皆様に周知徹底していきたいと考えています」。
写真提供/さぬき動物愛護センター
文/ハナマサ
※この記事で使用している画像は2021年8月号『ねこのために何ができるだろうか』に掲載しているものです。
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