猫と暮らす
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猫用おもちゃの衛生管理法 頻度や洗い方などについて獣医師に聞いた
猫用おもちゃを洗う頻度はどのくらい?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「布類のおもちゃは、猫がくわえている間によだれが染み込み、雑菌が増えやすいです。汚れたものをくわえることで口から雑菌が入り込み、おなかを壊すおそれも。
そのため、使用頻度や汚れ具合にもよりますが、1~2週間に1回くらいの頻度で洗ったほうがよいでしょう。ただし、湿気や気温が高い時期は雑菌が増えやすくなるので、状況によってはより頻繫に洗ったほうが安心かもしれません」
「ぬいぐるみ」の洗い方やおすすめの洗剤は?
獣医師:
「汚れがひどい場合は、つけおきしてから洗うとよいでしょう。洗剤が残っていると、猫がくわえたときに口に入ってしまうので、よく洗い流すことも大切です。なお、つけおきをする際には、その水を猫に飲まれないように注意してください」
――ぬいぐるみなどの布製品のおもちゃを洗うときは、どのような洗剤を使えばよいのでしょうか?
獣医師:
「洗剤は無香料を選ぶようにしてください。猫はニオイに敏感ですので、洗った後に洗剤のニオイや成分が残らないほうが猫に安心です。また、解毒機能の弱い猫は、ニオイの成分も体に吸収されるおそれがあるので注意しましょう。そのほか、セスキ炭酸ソーダも使えます」
さまざまなパーツがついた「じゃらし」はどうやって洗えばいい?
獣医師:
「布の部分があるものは洗えたら洗いたいですね。ただし、じゃらしの場合は洗濯機には入れられませんので、つけおきしてよくすすぐようにしましょう。
プラスチックでできているものは、消毒用アルコールで拭いて乾かすと楽だと思います。どの製品も使用書があればそれに従ってください」
おもちゃを洗った後はパーツが取れていないかチェックすることも大切
獣医師:
「洗濯を繰り返すと、パーツが取れやすくなります。取れたパーツを猫が誤って口にしてしまうと大変危険ですので、洗濯後はパーツが取れていないかどうかを必ずチェックするようにしてください。
また、ぬいぐるみやじゃらし以外にも、フードを入れて遊ぶおもちゃがありますが、これはフードボウルと同じですので、使用後は毎回洗う、もしくはきれいに拭き取るなどして、清潔に保ちましょう。
ちなみに、床なども拭き掃除をすると思いますが、掃除用洗剤が残っていると猫がそれをなめる危険性があります。猫はグルーミングをよくする動物ですので、直接床をなめなくても、体についたものをなめて体内に取り込んでしまうことが。
床掃除をするときは、二度拭きをするなどして、洗剤が残らないように工夫しましょう」
――ありがとうございました。
取材・文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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