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猫の「顎ニキビ」に見られる症状は? なりやすい猫には特徴も|獣医師が解説
猫の顎ニキビはどのような原因で起こり、どのような症状が見られるのか、ねこのきもち獣医師相談室の獣医師が解説します。
猫の顎ニキビとは?
「顎ニキビは挫創(ざそう)といい、主な原因は顎や口の周りなどにある分泌腺がたまり、茶色や黒色の砂粒のようなものがついたり、悪化すると赤く腫れ炎症を起こしている状態のことを指します。
他の原因としては、アレルギー、ストレス、フードが体質に合わないこと、寄生虫、衛生面などがあげられます」
「アレルギー持ちの猫や、脂の分泌が激しい猫、グルーミングで顎のあたりをキレイにできない猫などがなりやすい傾向にあると考えられます」
猫の顎ニキビの予防法、対処法は?
「顎ニキビを予防するには、常に清潔を保つように心がけることが大切です。
猫の口周りは、猫自身で手入れがしにくい場所です。グルーミングが不足すると、食べカスやよだれが毛に残り、雑菌が繁殖してしまいます。とくに顎下のお手入れは、飼い主さんがサポートしてあげましょう」
「顎ニキビができてしまった場合には、炎症を起こしていなければ蒸しタオルなどで拭いてあげるとよいでしょう。
炎症が起きている場合は、すぐに動物病院を受診してください。ぬり薬や消毒液、薬用シャンプー、重度の場合は内服薬なども処方してもらえます。とくに重症化している場合は、外用薬と内服薬を上手く使用し、症状を長引かせないようにすることが大切です。
ニキビが悪化してしまうと、膿皮(のうひ)症などを合併することもあります。患部の状態を動物病院で診てもらい、必要な治療を受けましょう」
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/柴田おまめ
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