猫と暮らす
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死に至った事例もあるから要注意!「猫が舐めてしまう」と命に関わる危険なもの
猫の誤飲誤食には日頃から充分に注意したいですが、誤って口にしてしまう…ということもあるでしょう。
この記事では、猫が舐めてしまうと危険な液体や物について、ねこのきもち獣医師相談室の先生が実際に診た事例を紹介します。
この記事では、猫が舐めてしまうと危険な液体や物について、ねこのきもち獣医師相談室の先生が実際に診た事例を紹介します。
液体洗剤に車の不凍液…猫が舐めてしまった危険な液体の例
ーー危険な液体を舐めてしまった猫の例で、先生が実際に診たというコは、なにを舐めてしまったのでしょうか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「液体洗剤を舐めたという猫を診たことがあります。特に症状はなかったですが、予防のため対症療法をしました。摂取量や成分によっては消化器症状などが見られると思いますので、それぞれに応じて処置をします」
「液体洗剤を舐めたという猫を診たことがあります。特に症状はなかったですが、予防のため対症療法をしました。摂取量や成分によっては消化器症状などが見られると思いますので、それぞれに応じて処置をします」
ーー口にした成分によっても、その後の容態は大きく変わってきますよね。
獣医師:
「そうですね。車の不凍液でエチレングリコール中毒を起こした猫は、治療しましたが症状が重く、残念ながら死亡しました。この例はおそらく家の中ではなく外で摂取したのだと思いますが、エチレングリコールは保冷剤にも含まれていることがあります。
エチレングリコールは猫が好む風味なので、飼い主さんは充分に気をつけてほしいです」
「そうですね。車の不凍液でエチレングリコール中毒を起こした猫は、治療しましたが症状が重く、残念ながら死亡しました。この例はおそらく家の中ではなく外で摂取したのだと思いますが、エチレングリコールは保冷剤にも含まれていることがあります。
エチレングリコールは猫が好む風味なので、飼い主さんは充分に気をつけてほしいです」
ーーエチレングリコールは保冷剤にも含まれている危険な液体なのですね。保冷剤は室内飼育の猫だと身近なので、飼い主さんは気をつけなければいけませんね。
湿布のジェルを舐めて亡くなった猫も
ーー液体以外で、「こんな物を舐めてしまって危険だった」という事例はありますか?
獣医師:
「湿布のジェル状の面を舐めて死亡した猫もいます。人間用の湿布には、猫の体に合わない非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が含まれていることが多いです。猫のいる家庭での人体薬の扱いには充分に注意が必要です」
「湿布のジェル状の面を舐めて死亡した猫もいます。人間用の湿布には、猫の体に合わない非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が含まれていることが多いです。猫のいる家庭での人体薬の扱いには充分に注意が必要です」
猫が危険な液体や物を舐めてしまったときの治療
ーー猫が危険な液体や物を舐めてしまった場合、通常はどのような治療が行われるのでしょうか?
獣医師:
「摂取した物、量、時間経過、状態によって処置は違います。口にまだ残っている場合は、さらに吸収するので拭き取ったり、飲み込まないように洗い流します。体に付着している場合も、残っていると舐めるので取り除きます。
吐かせたほうがよいと判断された場合、催吐処置をします。血液検査やレントゲン検査などをして全身状態を把握し、摂取物の解毒剤があれば使用して、点滴をします。
状況は時間とともに変わりますので、症状に合わせて治療をしていきます」
「摂取した物、量、時間経過、状態によって処置は違います。口にまだ残っている場合は、さらに吸収するので拭き取ったり、飲み込まないように洗い流します。体に付着している場合も、残っていると舐めるので取り除きます。
吐かせたほうがよいと判断された場合、催吐処置をします。血液検査やレントゲン検査などをして全身状態を把握し、摂取物の解毒剤があれば使用して、点滴をします。
状況は時間とともに変わりますので、症状に合わせて治療をしていきます」
愛猫が危険な液体や物を口にしたときの飼い主さんの対応について
ーー愛猫が危険な物を口にしているのを目撃したとき、飼い主さんはどのように行動するのが望ましいですか?
獣医師:
「動物病院に連絡して受診してください。周囲に液体や物が散らばっていたり、イタズラした形跡があるなど、猫が口にした物が残っていることもあるでしょう。その場合は、猫が摂取した物、摂取した可能性がある物を動物病院に持参してください」
「動物病院に連絡して受診してください。周囲に液体や物が散らばっていたり、イタズラした形跡があるなど、猫が口にした物が残っていることもあるでしょう。その場合は、猫が摂取した物、摂取した可能性がある物を動物病院に持参してください」
「うちのコは変な物を口にしないから大丈夫」と思うかもしれませんが、万が一のことが起こる可能性もあります。猫が舐めてしまうと危険な物は、日頃から猫の手の届かないところに置くなど、対策をするようにしましょう。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
取材・文/sorami
構成/ねこのきもちWeb編集室
取材・文/sorami
構成/ねこのきもちWeb編集室
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