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猫のいる家で『暖房器具を使用』する際の注意点 安全面の理由でおすすめできないものも【獣医師解説】

だんだんと寒くなってきて、暖房器具を使用する時間も長くなってきていると思いますが、猫のいる家庭では使用の際に注意したいことも。

今回、ねこのきもち獣医師相談室の山口みき先生が解説します。

寒い時期に、猫のいる家庭で暖房器具を使う際の注意点は?

眠る猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
——寒い時期は暖房器具をつけっぱなしにする家庭も多いと思います。猫を飼っている場合、どのような注意が必要でしょうか?
山口先生:
「まず使用する暖房器具としては、エアコンが最も安心して使用できるのでおすすめです。

温度は暑くなり過ぎないように設定しましょう。20〜23℃が目安となります。暖房の風が愛猫や、愛猫のお気に入りの場所に直にあたらないように、風向設定をするとよいでしょう。

暖房をつけると乾燥するので、湿度を保つために加湿器を使用するのがおすすめです。湿度の目安は50%程度となります。

また、新鮮な水を部屋にいくつか用意して、水分摂取が効率的にできるようにしましょう。愛猫が飲みやすい食器を使うなどの工夫をしてあげるとよいですね」
——飼い主さんが不在で愛猫だけで留守番をする際、暖房器具の使い方の注意点はありますか?
山口先生:
「長時間のお留守番の際は、部屋の換気ができるようにしておくとよいと思います。最近のマンションには24時間換気システムが付いているところが多いので、そういったもので十分です。

また、床暖房も安全に使用できると思います。温度設定はあまり高すぎないようにしたり、床以外でも過ごすことができるようにしてあげると、猫自身で心地よい場所を選ぶことができると思います」

猫の寒さ対策でおすすめできない暖房器具は?

くつろぐ猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
——猫のいる家庭で使用する暖房器具としてエアコンや床暖房はおすすめだということですが、あまり適さない暖房器具はどのようなものでしょうか?
山口先生:
「たとえばヒーターやこたつなどがありますが、火傷や熱中症のリスクがあるのでおすすめはできません。以前に、こたつの中で熱中症になった猫がいました。飼い主さんも愛猫がこたつの中にいたことに気づかず、脱水症状を起こしてしまったようです。

暖房の使用はお部屋の状況によっては必須ではありませんが、使用する場合はできるだけ安全なものを選んであげましょう」
ダンボールに入る猫
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暖房器具を使用する際は、「暖かくしてあげよう」ということだけでなく、どのようにしたら愛猫が快適に、安全に過ごせるかということを、飼い主さんは意識しましょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・山口みき先生)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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