猫と暮らす
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飼い主の「夜ふかし」は愛猫にも影響する? 猫と暮らす上で注意すべきこと
猫の飼い主さんで、普段から夜ふかしする傾向にある人はどれくらいいるの?
【獣医師解説】飼い主さんの夜ふかしは猫にも影響するの?
「影響が見られる場合もあるでしょう。猫はもともと日の明るさに反応して活動をしていた動物で、夜明けや夕方などに特に活動する『薄明薄暮性』という生活パターンを持っています。
ただ、ほぼ室内のみで暮らす現代の猫にとっては、部屋の明かりが太陽がわりになります。そのため、毎日のように夜ふかしをしがちな家では室内が夜でもずっと明るいために、猫も人の生活パターンに合わせてしまう可能性が高いです。
飼い主さんがいざ寝ようと思ったときに起こる、いわゆる『夜の運動会』というものも、昼間も夜も明かりがついている生活リズムの変化が関係している可能性があります。
ただ、これはあくまで習慣的に夜ふかしをしていないと起こりづらいことだと思うので、たまたまの夜ふかし程度ではそこまでの影響はないと思います」
猫の健康のために、飼い主さんが配慮したいこと
「猫は人の生活パターンに合わせて生活をするので、まずは飼い主さんが普段から夜ふかしをしないことは、猫にとっても大切なことといえるでしょう。
『規則正しく生活をしている猫は日中の活動性が高い』という報告もされているので、夜ふかしをするにしても、夜は猫のためにきちんと電気を消してあげたほうが望ましいでしょう。
人もそうですが、愛猫に夜ふかしをさせることで猫が完全に夜行性になるわけではありません。猫の生活パターンは飼い主さんの生活パターンに関係してしまうので、毎日の生活リズムが不規則にならないように気をつけてあげることが最も重要かと思います。
そして、毎日の生活の中でも一定のルーティンで猫と遊んだり、コミュニケーションをとったりして、細かな愛猫の様子の変化に気づいてあげられるようにしておくともっとよいですね」
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・原 駿太朗先生)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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