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猫アレルギーで猫を飼う場合

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猫を好きな気持ちとは関係なく飼い主さんに発症することがある猫アレルギー。万が一、飼ってから発症してしまっても大丈夫です。ここでは治療や対策の方法を紹介します。

知っておきたい、飼い主さんの猫アレルギーについて。

●猫アレルギーの原因
猫アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)の代表は「Feld1」(フェルディ)というタンパク質です。Feld1はおもに猫の唾液や皮脂腺に含まれ、乾燥すると空気中を浮遊します。それを人が吸い込んだり、触れたりすると、体の免疫系が有害物質だと認識し、体から排除しようとしてアレルギー反応が起きるのです。

●「アレルゲンFeld1」の特徴
・顕微鏡で確認できないほど小さい(花粉の10分の1)
・空気中を浮遊する
・猫の唾液、皮脂腺やオシッコ、ウンチにも含まれている
・毛作りなどで猫の体中(おもに顔や首周り)に付着している

●猫アレルギーの診断方法
少量の血液を採取し、アレルゲンへの反応を見る「RAST」という検査が一般的です。複数のアレルギーと同時に検査でき、費用は1項目1500円程度です。ほかに皮膚に血が出ない程度の傷を付け、少量のアレルゲンを置いて様子をみる「プリックテスト」という方法もあります。
検査はできれば呼吸器科やアレルギー科、難しければ症状に応じて内科、耳鼻科、皮膚科などで受けましょう。

●猫アレルギーの治療方法
今のところ猫アレルギーの予防薬や完治させる薬はありません。対症療法として、くしゃみやかゆみには「抗ヒスタミン剤」、ぜんそく症状には「抗ぜんそく剤」などを用いて、症状をやわらげます。
また、体質改善法として、皮下免疫療法という、低濃度のアレルゲンを注射で体に少しずつ入れて、免疫をつくる方法と、舌下減感作療法(ぜっかげんかんさりょうほう)という舌の裏に低濃度のアレルゲンを含んだ脱脂綿などを数分間入れる方法があります。後者は副作用の問題から小学生以下は受けられません。

●猫アレルギーがひどくなりやすい時期
アレルゲンが増えるときが、症状の出やすい時期です。アレルゲンが付着した冬毛がごっそりと抜け落ちる換毛期や、タンパク質が繁殖しやすい高温多湿な環境で症状が出やすいので、梅雨どき、初夏にひどくなりがちです。

●複数飼いだと症状が出やすくなります
基本的にどの猫もアレルゲンを持っているので、匹数が増えればアレルゲンも増え、猫アレルギーを引き起こしやすくなります。飼っている猫を触っても大丈夫なのに、猫カフェなど、匹数が多いところに行くと症状が出ることがあるのはそのためです。

完治する方法は今のところない猫アレルギーですが、症状とうまく付き合いながら猫と暮らすことはできます。その理由をお伝えします。

【理由1】 一緒に暮らすうちに体が慣れます
人の体は猫と暮らすうちにその状態に慣れ、アレルゲンに対して免疫ができる「減感作」という状態になります。ただし、掃除を怠ったり、強い症状が出ているのに薬を飲まなかったりするのはNG。対策をしながら猫と一緒に暮らしましょう。
◆これだけはやりましょう!
・出やすい症状の薬を常備しましょう。
自分のアレルギー症状の薬を切らさないようにしましょう。とくにぜんそく症状が出る場合、吸入薬は必須です。すぐに症状が治まり、呼吸がラクになります。

・症状が出そうな日はマスクをして
体調が悪い日やブラッシング、部屋の掃除をするときなどアレルゲンが飛散するのが想定できるときは事前にマスクをしましょう。呼吸器症状が出やすいなら、寝るときにマスクをするのもよいでしょう。

【理由2】アレルゲンは減らせます
・猫のお手入れで減らしましょう
こまめにブラッシングをする、月1・2回はシャンプーをする、シャンプーが苦手な猫なら濡れたタオルで体を拭くだけでもOKなので、毛についたアレルゲンを拭き取るイメージで行いましょう。
・部屋の工夫で減らしましょう
・室内の布製品を見直す
カーテンをブラインドに、ソファを合皮や革製に、じゅうたんは敷かない、寝具をアレルギー対応繊維にする、など。布製品にアレルゲンが拡散します。空気清浄機を置くとよいでしょう。また、布以上にアレルゲンが付着しやすい羊毛、羽毛製品も避けたほうがよいです。
・とにかく洗濯をしましょう
アレルゲンは水に溶けやすいので、洗えるものはこまめに洗濯を。カーテンを洗うだけで室内のアレルゲンを約7分の1まで減らせるというデータもあります。
・水拭きをする
掃除機をかけるだけでは、むしろ排気口からアレルゲンを部屋中に拡散してしまうことも。ワイパーや粘着カーペットクリーナーを使ったり、可能ならなるべく水拭きしたりしましょう。

【理由3】 対策グッズが増えています。猫アレルギーに対応した商品は多数販売されています。
・アレルゲンをキャッチするフィルター
猫のアレルゲンより細かいPM0.1の粒子もキャッチするフィルターの空気清浄機付き扇風機。風量を調節して1年中使用できます。

Dyson Pure Cool 6万4800円

・アレルゲンを溶かして除去する猫用ローション
スポンジなどに染み込ませて、猫の毛や皮膚に付着したアレルゲンを溶かしてから拭き取るローション。イギリスで20年以上使用されている商品です。

ペタルクレンズ 2733円

・アレルゲンを包んで集めるフイルターレス
空気中のアレルゲンをマイナスイオンで包み、電磁力で収集する空気清浄機。フィルターなしで、ぬるま湯洗いで繰り返し使用できます。

ライトエア イオンフロー50サーフィス 3万7000円

●アレルゲンが少ない猫種
アレルゲンがまったくない猫はいませんが、少ない猫はいます。
バリニーズ、コーニッシュレックス、デボンレックス、サイベリアン、スフィンクスなどです。
※これらの猫種でもアレルゲンの量には個体差があり、また海外での測定結果なので日本の猫も同様かは不明です。

デボンレックス

コーニッシュレックス

スフィンクス

サイベリアン

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