猫と暮らす
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室内飼いの猫もケガには注意! 骨折しやすい家の中の場所を獣医師が解説
室内環境によっては、猫が骨折する危険性があるようです。具体的にはどのようなことが原因で、それを防ぐためにどのような工夫が必要となるのでしょうか?
この記事では、「猫の骨折」について、ねこのきもち獣医師相談室の丸山知美先生が解説します。
この記事では、「猫の骨折」について、ねこのきもち獣医師相談室の丸山知美先生が解説します。
猫が骨折しやすい原因は?
——猫はどのようなことで骨折することが多いのでしょうか?
丸山先生:
「猫の骨折の原因の多くは落下だと思いますが、その他にもドアやケージに足を挟んで折れてしまったコもいます」
「猫の骨折の原因の多くは落下だと思いますが、その他にもドアやケージに足を挟んで折れてしまったコもいます」
——骨折しやすい猫には傾向も見られるのでしょうか?
丸山先生:
「基本的に、猫の骨は強く軽くしなやかなのですが、未発達な子猫や、体力の落ちたシニア猫は、特に注意が必要です」
「基本的に、猫の骨は強く軽くしなやかなのですが、未発達な子猫や、体力の落ちたシニア猫は、特に注意が必要です」
室内の環境によって、猫が骨折する恐れもある?
——室内飼育の猫の場合、どのような状況で骨折することがありますか?
丸山先生:
「住宅環境にもよるかとは思います。たとえば、一戸建てやメゾネットの場合、階段からの落下や、吹き抜けなどの壁に登って下まで落ちてしまうなどのトラブルがあります。
すべての家屋共通だと、ベランダへの侵入からの屋外への落下や、高いもの(キャットタワーや食器棚、タンス、カーテンレールなど)に登って落下してしまうなどが多いのではないでしょうか。
また、過去に実際に診察した症例としては…
「住宅環境にもよるかとは思います。たとえば、一戸建てやメゾネットの場合、階段からの落下や、吹き抜けなどの壁に登って下まで落ちてしまうなどのトラブルがあります。
すべての家屋共通だと、ベランダへの侵入からの屋外への落下や、高いもの(キャットタワーや食器棚、タンス、カーテンレールなど)に登って落下してしまうなどが多いのではないでしょうか。
また、過去に実際に診察した症例としては…
- ドアにしっぽを挟んで骨が折れてしまう
- ケージの屋根に登って、指を挟んで骨が折れてしまう
- カーテンに登って降りようとしたときに爪が引っかかり、そのままねじれて指などの骨を折ってしまう
などがありました」
骨折している猫に見られる症状は?
——骨折している猫は、どのような症状が見られるのでしょうか?
丸山先生:
「猫が骨折しているときには…
「猫が骨折しているときには…
- 痛がる
- 腫れる
- 体を触らせないようにする
- 四肢の骨折であれば上げっぱなしにする
などの症状が見られ、ご家族の方でも異変に気づきやすいと思います」
猫が室内で骨折しないためにできる工夫は?
——猫が家の中で骨折しないよう、飼い主さんはどのような工夫をしてあげるとよいでしょうか?
丸山先生:
「たとえば…
「たとえば…
- ベランダへの侵入を阻止できているか
- キャットタワーがある場合、高さや足が引っかかりそうな場所がないか
- カーテンを上らないよう、届かない高さまで巻いたり、上りにくい工夫がされているか
- 落ちそうな箇所に、猫用のバリケードや網を張っているか
- 爪が長すぎてどこかに引っかかり、方向転換時に折れないよう爪は短く切っているか
などといったことを確認してみてください。猫が落ちそうなところや、足を挟みそうなところがないか、家の中を見渡してみましょう」
猫が普段から生活する室内でも、環境によっては骨折などのケガをする恐れもあるようです。
愛猫が安全に暮らせるように、猫にとって危ない室内環境になっていないか、日頃から確認するよう心がけましょう。
愛猫が安全に暮らせるように、猫にとって危ない室内環境になっていないか、日頃から確認するよう心がけましょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・丸山知美先生)
※写真は「ねこのきもち投稿写真ギャラリー」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/紺野ユウキ
※写真は「ねこのきもち投稿写真ギャラリー」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/紺野ユウキ
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