猫と暮らす
UP DATE
実は嫌がってるかも?猫が安心する抱っこ・安心できない抱っこ
猫が嫌がる抱っこの仕方とは?
岡本先生:
「正面から脇の下に手を入れて抱き上げる方法は、下半身が不安定になってしまいます。また、脇の下に手をれるのは、腕の神経を傷める場合があるのでお勧めしません。
特に親しくない人に正面から不安定な抱き方をされるのは、ストレスになるかと思いますので、注意が必要です」
――先生が見た範囲で、飼い主さんがやりがちな猫の間違った抱っこの仕方や、猫がつらい抱っこの仕方があれば教えてください。
岡本先生:
「猫はつらかったら嫌がると思うので、嫌そうな素振りを見逃さないことが大切だと思います」
猫の正しい抱っこの仕方は?
岡本先生:
「脇~胸の下をしっかり支え、おしりを反対の手で支えるように抱っこしてください。なるべくお互いの体の面積が触れ合うと、安心感が増すと思います」
猫を抱っこに慣らすにはどうしたらいい?
岡本先生:
「抱っこを嫌がる猫は、元々警戒心が強い場合も多く、足が地面から離れる感覚が苦手だったり、また体を自由に動かせない状況を嫌いがちな傾向があります。なので、まずはたくさん触って、スキンシップが気持ち良いものだと覚えてもらいましょう。
ただし、はじめから長時間のスキンシップは好まない場合もあるため、加減がわからないうちは愛猫が嫌がる前に早めにきりあげ、すこし間をおいて改めてまたスキンシップの時間を持つなど、こまめな対応の方がお勧めです。愛猫が気持ちよく受け入れてくれる時間や状況、雰囲気を少しずつ探ってみましょう。
撫でるのが大丈夫になってきたら、飼い主さんが床に座った状態で、膝の上に愛猫が自分から乗るよう、フードやおもちゃで誘導しましょう。愛猫が膝に乗ることに慣れたら、今度はその状態で、スキンシップをしてみましょう。愛猫にとって嫌な事や怖い事をしないよう気を付けながら、膝の上で安心してくつろげるようになるまで根気よく慣らしましょう。
膝の上でくつろぐ愛猫を腕でそっと包んで、お互いの体が触れ合うように近づけます。愛猫がそのまま受け入れてくれるようであれば、更に脇~胸の下をしっかり支え、おしりを反対の手で支える抱っこの姿勢をとってみましょう。
なお、抱っこに慣れる前にどうしても抱っこせざるを得ない場合には、先にバスタオルで猫をくるみ、タオルごと抱き上げると暴れる可能性が少なく、比較的安全に抱っこできる場合が多いです。ですが、愛猫にとってはこれが怖い経験になってしまう場合もあるため、抱っこの必要が無い場合は無理に抱っこせず、根気よく慣らしてあげる方が良いでしょう」
――ありがとうございました。
取材・文/田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
UP DATE