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梅雨どきならではの猫の体の不調とその要因は 

愛猫の様子を見たり、体を触ったりしたときに、ふと「何だか今までと違うな」と変化に気付くことも。それは病気のサインかもしれません。さらに梅雨どきは、寒暖差や湿気が原因で体調不良を起こしやすい季節。この時期にとくに注意したい変化について、モノカどうぶつ病院の小林清佳先生に教えてもらいました。
撮影/小森正孝
撮影/小森正孝

寒暖差により自律神経のバランスが崩れることも

梅雨どきは、寒暖差によって自律神経のバランスが崩れて胃腸機能が低下し、吐くことがあります。また、高温多湿の環境下でフードに雑菌が繁殖しやすいため、胃腸炎で吐くことも。このほか、季節を問わず内臓の病気、アレルギー、腫瘍などの病気の可能性もあります。元気・食欲があるなら半日ほどフードを与えず、お腹を休ませて様子を見て。
ただし、「一日に何度も吐く」「水も吐く」「元気・食欲がない」「下痢もしている」ときは、早めに受診を。

高温多湿でフードが痛んでいる可能性も

画像/shutterstock
「よく吐く」と同様、梅雨どきは自律神経のバランスが崩れて胃腸機能が低下したり、傷んだフードを食べて胃腸炎を起こしたりして下痢をすることがあります。1~2回下痢をしても、元気・食欲があるなら半日ほどフードを与えずお腹を休ませて観察を。改善しない場合や繰り返す場合は受診しましょう。
ただし、「水のような便が出る」「元気・食欲がない」とき早めに受診を。

体重が減り続けていないかを確認

撮影/shizu*
寒暖差により自律神経のバランスが崩れて胃腸機能が低下すると、食欲が落ちることもあります。食事量が少ない状況が何日か続くと、体力が低下します。どれくらい食べているかをよく観察し、いつもの6割以下になっていたら受診しましょう。少し減っている程度なら、1週間に1回を目安に体重を量り、減り続けていたら受診を。

マラセチアによる外耳炎で耳をかゆがることも

撮影/小森正孝
耳をかゆがるのは外耳炎のサインかも。湿気が多い梅雨どきは、とくにマラセチアという常在菌による外耳炎を発症しやすくなります。耳をかゆがるほか、耳の内側が赤くなる、耳アカがたくさん出る、耳から異臭がするなどの症状が見られたら、早めに受診を。

皮膚トラブルも起こりがちな季節

フケや脱毛は皮膚炎のサインかもしれません。とくに子猫や免疫力が落ちている猫では、この時期に皮膚糸状菌(カビの一種)による皮膚炎を発症することも。このほか、ノミアレルギー性皮膚炎や内臓の病気の症状の可能性もあります。早めに受診しましょう。
以上、梅雨どきによく見られる変化について、獣医師の小林清佳先生に解説していただきました。少しでも気になることがあれば、かかりつけの獣医師にご相談ください。
参考/「ねこのきもち」2022年6月号『飼い主さんの気付きが、早期発見につながる 「愛猫が何だか急に…」その変化は、病気のサインかも?』(監修:モノカどうぶつ病院院長 小林清佳先生)
文/SAY
撮影/小森正孝、shizu*
※この記事で使用している画像は2022年6月号『飼い主さんの気付きが、早期発見につながる 「愛猫が何だか急に…」その変化は、病気のサインかも?』に掲載されているものです。
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