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マダニが媒介する致死率約60%の猫の怖い病気とは 

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猫がかかる寄生虫感染症。なかでもマダニや蚊を介する寄生虫感染症はとても危険。とくに暑い季節はマダニも蚊も活動的になります。マダニや蚊などが引き起こす感染症について獣医師、獣医博士であるサエキベテリナリィ・サイエンス代表の佐伯英治先生にお話を伺いました。

イラスト/フジマツミキ

致死率の高いウイルス感染症に要注意!

マダニは猫の体表に寄生し、吸血することで感染症を媒介することがあります。なかでも怖いのが重症熱性血小板減少症候群(SFTS)。感染すると、血小板や白血球の減少、食欲消失、黄疸などが起こり、致死率は約59 %。2020年7月末までの国内での猫の発症例は269例。治療薬はないため、マダニに猫が吸血されないよう予防することが大切です。
また、SFTSは人にも感染する人獣共通感染症のひとつなので、注意が必要です。

写真提供/佐伯英治先生
マダニの体長は約2~6㎜
写真提供/佐伯英治
マダニは吸血すると100~200倍の体重にまで巨大化

過剰な免疫反応が、せきや呼吸困難を引き起こす

猫が蚊に刺されて感染したフィラリア(犬糸状虫)は、通常は発育の途中で猫の免疫防御反応によって死滅し、成虫になることはありません。しかし、その防御反応が肺にも影響し、せきや呼吸困難を引き起こすことがあり、これを「犬糸状虫随伴呼吸器疾患」(HARD)と呼びます。まれに、寿命(1年半〜2年)の尽きた虫体が肺動脈を塞ぎ、突然死を招く恐れもあります。

写真提供/佐伯英治
フィラリアの成虫は細長く、約17~28㎝。猫の肺動脈を塞ぐことも

寄生虫から猫を守る①室内を清潔に保つ

完全室内飼いだからといって、寄生虫に感染しないとは言い切れません。ノミ、ダニ、マダニ、蚊などは人の衣類に付いて家の中に侵入し、それらが寄生虫感染症の原因になることがあります。こまめに掃除機をかける、猫トイレの消毒、猫用ベッド・毛布の洗濯など猫がいつもいる場所を清潔に保つことが大切です。

寄生虫から猫を守る②寄生虫対策の薬を投与

寄生虫感染から猫を守るためには、動物病院で処方される寄生虫対策の薬を定期的に用いることが効果的です。たとえばノミにはひどいかゆみを伴うアレルギー症状、マダニには貧血と病原体の感染、フィラリアには呼吸困難や突然死といったリスクがあります。猫に感染する寄生虫が人に被害を与えることもあるので、しっかりとした寄生虫対策を心がけましょう。

以上、この季節に気になるマダニや蚊を中心に、寄生虫感染について佐伯先生に教えていただきました。しっかり予防して、愛猫も飼い主さんも健やかに過ごしたいですね。

参考/「ねこのきもち」2022年5月号『飼い猫が寄生虫に感染しました。』(監修:獣医師、獣医博士 サエキベテリナリィ・サイエンス代表 佐伯英治先生)
イラスト/フジマツミキ
画像提供/佐伯英治先生
文/犬神マツコ
※この記事で使用している画像は2022年5月号『飼い猫が寄生虫に感染しました。』に掲載されているものです。

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