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かかりやすく再発率が高い猫の膀胱炎!なりやすい猫の傾向は

猫は膀胱炎になりやすく、また繰り返しやすい傾向にあるといわれています。今回は、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に、膀胱炎の原因やなりやすい猫の特徴、症状や再発しやすい理由について、お話を伺いました。

膀胱炎の原因やなりやすい猫の特徴は?

くつろいでいる猫
ramustagram/gettyimages
猫の膀胱炎は、圧倒的に特発性膀胱炎が多く、細菌性膀胱炎はまれです。特発性膀胱炎は原因が不明であるものの、これまでの研究から、ストレスや体質などの影響が大きいとされています。
たとえば、音に強い反応を示すような猫は、ストレスから膀胱炎になりやすい傾向が。また、膀胱内の膜であるGAG(グリコサミノグリカン)層の異常や、神経伝達物質の影響などが特発性膀胱炎の原因になると考えられています。

猫の膀胱炎の症状は?

何かを狙っている猫
rai/gettyimages
主な症状は頻尿や血尿などで、治療は痛み止めの薬や、ストレスを緩和する薬などを、症状にあわせて投与するのが一般的です。
治療をすれば3~7日程度で症状が改善するものの、1~2年の間に約半数の猫が再発してしまいます。なかには症状が慢性化し、治療が長期化する猫も。

猫の膀胱炎はなぜ再発しやすいの?

すりすりしている猫
bombermoon/gettyimages
猫はもともと飲水量が少ない傾向にあるため、排尿の回数も少なく尿が濃くなりやすいもの。そのため、細菌が繁殖しやすかったり石ができやすかったりするのです。
膀胱炎の予防のためには、水分摂取量を増やすことがカギ。食事にウェットフードを取り入れたり、水場を増やしたり、水にささみの煮汁などを加えて猫の好きな味にしたりといった方法で、水分摂取を促しましょう。
猫の生態的な特徴から、かかるリスクが高い猫の膀胱炎。日ごろから予防を意識し、もしかかってしまった場合は、考えられる原因やリスクの高い状況を減らすなど、猫が元気に日々を過ごせるようサポートしてあげてくださいね。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
参考/「ねこのきもち」2020年12月号『発症のしくみがイラストでわかる! 図解「うつる」「再発する」病気』
取材・文/田山郁
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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