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大事な家具がボロボロに…猫に「爪とぎ禁止」を伝える方法

大切な家具や壁紙を、愛猫の爪とぎで傷つけられたことがある飼い主さんは多いのではないでしょうか。そのようなときは、適した素材や場所を選んだりおやつをうまく使ったりすることで、爪とぎ器に誘導できることがあるそう。ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に、猫の爪とぎの対策についてお話を伺いました。

猫は爪とぎしやすい場所を選んでいる!

茶白MIXの藍太郎♂
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――そもそも、猫はなぜ爪とぎをするのでしょうか。

岡本先生:
「猫が爪とぎをする理由はいくつかあります。猫の爪は層状になっていて、爪とぎをすることで1番外側の古い部分を剥がして鋭い爪を保ったり、伸び過ぎないように削ったりする意味があります。また、ニオイ付け(マーキング)や、気分転換で爪とぎをすることもあります」

――猫が爪とぎをするのに選びやすい場所や、家具の素材などありますか。

岡本先生:
「カーペットや木材・壁紙など、爪を引っ掛けやすい場所は爪とぎにも適しているので、好きなコが多いですね」

爪とぎされたくない場所を守り、爪とぎ器へ誘導するのが理想

ロシアンブルーのルナ♂
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――爪とぎされたくない場所で愛猫が爪とぎしてしまった場合、飼い主さんはどのように対応するべきでしょうか。

岡本先生:
「まずは爪とぎされたくない場所に保護シートを貼るのがおすすめです。また、爪とぎしてしまった場所に近い素材の爪とぎを近くに設置して、爪とぎ器で爪を研いだらおやつを与えることで、爪とぎ器で爪をとぐように誘導するとよいでしょう」

――逆に、飼い主さんが取ってはいけない行動はありますか?

岡本先生:
「叱ったり大きな声を出したりするのはやめた方がいいでしょう」

さまざまな素材や設置方法を試して、愛猫が好む爪とぎ器を見つけよう

ブリティッシュショートヘアのもこ♀
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――爪とぎ器はどのように選べばいいですか? 用意したものを使ってくれない場合は、どうしたらよいでしょうか。

岡本先生:
「爪とぎしやすい素材は猫によって違うので、好きな素材を見つけるまでいろいろなタイプを試してみるといいかもしれません。ほかにも、マタタビなどで誘導したり、立てかけて使ってみたりするなど設置方法を変えてみるのも一手です」

――ありがとうございました!
爪とぎは、猫の心身の健康のためにも大切なものです。飼い主さんも困らない場所で、愛猫が満足できる爪とぎ環境を整えてあげられるよう、いろいろと試してみるといいかもしれませんね。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/緒方るりこ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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