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【獣医師監修】猫の抜け毛対策!原因や対処法、掃除のコツもご紹介!

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猫と暮らしていると、抜け毛に手を焼くことがありますよね。とくに抜け毛が多い時期は大変です。猫自身にも人にもトラブルとなる猫の抜け毛について、その原因や病気の可能性、抜け毛によるトラブル、掃除などの対処法をご紹介します。

猫の毛がたくさん抜ける原因は?

猫の毛は普段からそこそこ抜けるものです。しかし、大量に抜けるときはなにか原因があることも。代表的なものを3つ解説します。

抜け毛が多い「ダブルコート」だから

猫の被毛は、一層で構造されている「シングルコート」と、二層になっている「ダブルコート」に分けることができます。
ダブルコートは、外側に接している被毛「オーバーコート」と、皮膚に近い内側に生えている「アンダーコート」からなる二層構造。オーバーコートは、主に水を弾いたり紫外線から身体を守ったりする役割を持ち、アンダーコートは、体温を維持する役割があります。
シングルコートの猫とダブルコートの猫、どちらも抜け毛はありますが、体温を調節するアンダーコートがある猫のほうが抜け毛は多く感じられるでしょう。よって、ダブルコートの猫のほうが抜け毛は多いということになります。

換毛期だから

上記で述べた通り、体温を調節するために毛が抜けることが多いです。体温調節が必要になるのは、暑い夏と寒い冬。その前の季節である春と秋には、温度変化に対応できる被毛にして体温調節に備えます。冬の寒さに耐えてきたふわふわの被毛は、春のうちに抜け落ちて夏に合わせさっぱりした被毛になり、秋には冬の寒さに備えたボリュームのある被毛に生え変わります。
その季節を「換毛期」といい、毛が生え換わるので換毛期には抜け毛が多くなるのです。なかには、ふだんの10倍以上抜け毛が増える猫もいるようです。

病気にかかっていたりストレスを感じたりしているから

猫はストレスに弱いといわれています。ストレスを感じると、気分を紛らわせるためにグルーミングを行う猫もいるでしょう。過度なグルーミングは、被毛にダメージを与えるので、いつも以上に被毛が抜けます。

抜け毛が病気のサインかも!?

ストレスによる脱毛症

ストレスを感じて過度なグルーミングをした結果、毛が抜けることを説明しましたが、それが続くと血行不良や炎症を起こしてしまうことがあります。引っ越しによる環境の変化など、ストレス要因を取り除くことが難しい場合は、精神安定剤を用いて治療することも。

ねこのきもち WEB MAGAZINE「病気・症状データベース(ストレスによる脱毛症)」

ノミアレルギー

ネコノミが寄生すると、アレルギー症状を引き起こす場合があります。猫はかゆみを感じると、体を噛んだりひっかいたりするので、その部分の毛が抜けたり発疹を起こすことも。治療法は、ノミの駆除と皮膚の治療です。かゆみを抑える抗炎症剤、傷や湿疹などには抗生剤を用います。

ねこのきもち WEB MAGAZINE「病気・症状データベース(ノミアレルギー)」

猫ざそう(猫ニキビ)

「猫ざそう」は、年齢に関係なく猫がかかりやすい病気のひとつです。はじめは、下あごに黒いツブツブ状になった汚れのようなニキビができます。進行すると赤くただれたり脱毛したり、違和感から引っかいて出血するなどの症状がみられます。
炎症や細菌感染がない場合は、患部を温かく湿らせたタオルや消毒液で汚れをふき取ります。また、猫用シャンプーで洗浄すると治ることもあります。炎症や細菌感染が認められた場合は、抗生剤や抗炎症剤の投与、軟膏の塗布などで患部を消毒しながら治療します。

ねこのきもち WEB MAGAZINE「病気・症状データベース(猫ざそう(猫ニキビ)」

皮膚糸状菌症

「皮膚糸状菌症」は、カビの仲間である「糸状菌」が感染して発病します。顔のまわりや耳、手、足などに赤みのある発疹を伴って円状に脱毛する病気です。抗真菌剤の内服や抗真菌剤を含む外用薬、抗真菌剤を含むシャンプーなどで治療していきます。長毛種の猫は病変部の拡大を防ぐために、付近の毛を刈ることもあります。

ねこのきもち WEB MAGAZINE「病気・症状データベース(皮膚糸状菌症)」

疥癬

「疥癬」は、ヒゼンダニというダニが寄生することで発病します。かゆみがひどいので、発病すると激しく体を引っかく猫が多いでしょう。顔や耳のフチの毛が抜け、発疹やフケ、かさぶたが見られるケースもあります。
ダニ駆除薬を投与して治療を行っていきますが、並行して、今まで使用していたタオルや毛布、猫ベッドなども消毒して、室内の清掃を徹底しながら猫の周囲からダニを取り去ることも大切です。

ねこのきもち WEB MAGAZINE「病気・症状データベース(疥癬)」

抜け毛を放置すると病気になることも!?

猫の抜け毛や毛玉によるトラブル

抜け毛が猫の体に付いたままもつれると、大きな毛玉になってしまうことがあります。毛玉ができると、何かに引っかかり引っ張られることで、皮膚が炎症を起こすおそれも。毛玉があまりにも巨大化してしまうと、自宅でのカットは危険が伴うので、トリミングサロンや動物病院で処置してもらう必要がでてきます。
また、猫が毛づくろいで抜け毛を大量に飲み込むと、抜け毛が胃腸の中で徐々に大きな塊になり、粘膜を刺激するなどして病気の引き金となることがあります。

抜け毛が原因で引き起こされるおもな病気

毛球症


飲み込んだ抜け毛が、胃腸で大きな塊となって停留する病気。塊の大きさによっては、開腹手術で取り出さないとならないこともあります。

胃炎


胃の中に、毛玉がとどまって粘膜を刺激します。それによって胃が荒れてしまい、下痢や嘔吐などの症状が見られるようになります。

食道炎


毛玉などの嘔吐を頻繁に繰り返すと、逆流した胃酸が食道を刺激して、炎症が起こります。本来は薬品や異物で食道が傷ついたり、胃炎や膵炎で嘔吐を繰り返して逆流した胃液が食道粘膜を刺激しておこります。食道が痛くなるのでまず吐出がみられます。そのまま放っておくと食欲そのものが低下します。

抜け毛の対処法!猫にしてあげられることは?

こまめなブラッシングで抜け毛を取り除いて

猫が抜け毛を大量に飲み込まないようにするには、効率よく抜け毛を除去できるブラッシングが有効です。短毛猫はラバーブラシを、長毛猫はスリッカーとコームのダブル使いで、しっかりブラッシングを。コームを使うときは皮膚を傷つけないように注意してください。
ブラッシングは、
1.首のうしろ→お尻 2.脇→後ろ足 3.首まわり 4.しっぽ 
の順番で行うとやりやすいでしょう。長毛猫の場合は、これに
5.脇の下→お腹 6.内股 
をコームでとかすことをプラスしてください。
換毛期の間は、長毛猫は1日2回、短毛猫は1日1回のお手入れを目安にするといいでしょう。ブラッシングは抜け毛対策としてだけでなく、スキンシップにもなりますよ。

おすすめのアイテム

ペットブラシ グローブセット マッサージブラシ

ファーミネーター

猫がいやがらない限定でシャンプーも効果的

猫のシャンプーは無理に行う必要はありませんが、抜け毛除去にはかなり有効な方法です。短毛種は春と秋、長毛種は月1回程度を目安にしましょう。半乾きは雑菌が繁殖しやすいので、しっかりと乾かしてください。トリミングサロンに頼るのもいいでしょう。
シャンプーが嫌いな子には、固く絞ったぬれタオルや、猫用のボディタオルで体を拭くのもおすすめです。

おすすめのアイテム

無添加リンスインシャンプー

アミノリンスインシャンプータオル

毛玉除去剤を与えても

猫がグルーミングで飲み込んだ抜け毛は、ウンチと一緒に排出するのが理想的です。換毛期の時期には猫が毛玉をよく吐くことがありますが、吐くことが習慣になってしまうと食道や胃を傷つけることにもつながるので、猫の健康面が心配です。そんな場合は、毛玉の排泄を促す毛玉除去剤を試すのも一案です。毛玉除去剤は、たいていペースト状になっていて、猫がなめやすい工夫がしてありますので、動物病院で相談するとよいでしょう。

抜け毛対策!部屋掃除のコツは?

猫とスニーカー

猫の抜け毛を放置すると、猫の病気を引き起こす場合があります。猫アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)が付着しているため、換毛期に猫アレルギーの症状が出る飼い主さんも。予防のためには、室内のアレルゲンを極力減らす対策が必要です。
そのほかにも、抜け毛は雑菌の温床になる場合もあるので、こまめな掃除できれいな環境を保ちましょう。

掃除機を使って素早くキレイに

掃除機は床の種類ごとに動かし方を変えてみましょう。じゅうたんは起毛を起こす要領で、フローリングは板目に沿って掃除機をかけます。畳の上では、溝の上で数秒ストップしてじっくり吸い取りましょう。

ゴム手袋も便利

粘着ローラーや掃除機がかけにくい猫タワーには、ゴム手袋が活躍します。手にはめてなでるだけで、繊維に絡んだ毛が集められます。ハウスの中にも手を入れて、すみずみの抜け毛を除去しましょう。

いくら可愛い愛猫でも、換毛期の抜け毛は困りものですね。抜け毛対策をしっかり行うことで、猫や人の健康に役立ちます。掃除以外でも、ふだんから空気清浄機を稼働させるなどの工夫で清潔な室内を保ちたいですね。

参考/「ねこのきもち」2017年4月号『抜け毛の活用法も!?猫もお部屋もスッキリ!換毛期にすること』(監修:ちば愛犬動物フラワー学園講師 猫専用トリミング&ホテル「CATオアシス」オーナー 花島秀俊先生)
   「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『病気・症状データベース(ストレスによる脱毛症)(ノミアレルギー)(猫ニキビ)(皮膚糸状菌症)(疥癬)』
監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/HONTAKA
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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