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肥満気味の猫が急に食べなくなったら命の危険かも 食欲の増減に潜む猫の病気とは

毎日の食事でふと愛猫の食欲が落ちている、また増えていることが気になることはありませんか? それはもしかすると病気の早期発見につながるサインになっているかもしれません。食事面で注意したい変化について、モノカどうぶつ病院の小林清佳先生に教えてもらいました。

食欲が落ちる→あらゆる病気の可能性が考えられます

画像/iStock、Getty Images Plus
胃腸機能が低下しているときのほか、猫自身が「どこか調子が悪い・苦しい」と感じているときにも食欲が落ちるため、さまざまな病気の可能性が考えられます。ほかに目立った症状が見られない場合は、心臓や肺の病気が進行していることも。また、どこかに痛みを感じている可能性もあります。よく観察し、食べる量がふだんの6割以下になっていたら受診しましょう。フードのにおいを嗅ぐなど、食事に興味を示しているかどうかもチェックを。

全く食べない→肝リピドーシスの恐れがあるのですぐに受診を

丸1日、全く(またはほとんど)食べていない場合は、翌日中に受診を。猫は充分に栄養を摂れなくなると、急速に肝臓に脂肪を蓄積して肝障害を起こす肝リピドーシスという病気を発症し、命を失う恐れがあります。とくに肥満の猫では要注意です。

食欲が増す→糖尿病や甲状腺機能亢進症の可能性も

画像/iStock、Getty Images Plus
「食欲があれば安心」と思われがちですが、病気によって食欲が増すことも。たとえば糖尿病では、栄養を充分に吸収できないため多食気味になります。また、甲状腺機能亢進症では、代謝が激しくなり、たくさん食べるわりに痩せていきます。愛猫をよく観察し、以前より明らかに食欲が増しているようなら一度受診して相談を。

水を飲む量が増える→慢性腎臓病や糖尿病の症状のひとつかも

撮影/shizu*
飲水量の増加が、病気のサインのことも。慢性腎臓病では血液中の老廃物を排出するため、糖尿病では血液中の糖濃度を下げるために多飲になります。また甲状腺機能亢進症も代謝が上がるため、多飲傾向に。変化に気付いたら、早めに受診しましょう。
以上、食事面の気になる変化について、獣医師の小林清佳先生に解説していただきました。少しでも気になることがあれば、かかりつけの獣医師にご相談ください。
参考/「ねこのきもち」2022年6月号『飼い主さんの気付きが、早期発見につながる 「愛猫が何だか急に…」その変化は、病気のサインかも?』(監修:モノカどうぶつ病院院長 小林清佳先生)
文/Carrythecat
撮影/小森正孝、shizu*
※この記事で使用している画像は2022年6月号『飼い主さんの気付きが、早期発見につながる 「愛猫が何だか急に…」その変化は、病気のサインかも?』に掲載されているものです。
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