猫と暮らす
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猫の「脱水症状」はどういう状態? 特に夏は気を付けたい症状の見分け方は
どんな猫は注意が必要?脱水の症状
岡本先生:
「どんな猫も気を付けたいですが、なかでもシニア猫や子猫、多尿の疾患を抱えている猫、ふだんからあまり水分をとらない猫はとくに注意が必要といわれています」
――猫が脱水症状を起こした場合、どのような症状があらわれますか?
岡本先生:
「猫が脱水症状を起こすと、元気がなくなる、食欲不振、ふらつきなどの症状があらわれます」
脱水症状の見分け方
岡本先生:
「脱水症状を起こしているか見分けたい場合は、皮膚テントテストをするか、毛細血管再充満時間(もうさいけっかんさいじゅうまんじかん)をはかるとわかります。
皮膚テントテストは、皮膚を軽くつまんで捻って離したときの元に戻るまでの時間を見る方法で、1秒以上かかる場合は脱水症状を起こしていると判断できます。また、毛細血管再充満時間は、歯茎など見やすい場所の口腔粘膜を指で軽く押してから離し、押した部分が元のピンク色に戻るまで2秒以上かかる場合に脱水症状と判断できるでしょう」
脱水症状とほかの病気を見分けるのは難しい
岡本先生:
「猫に脱水の症状があらわれた場合、病気が原因で脱水しているのか、脱水が原因で体調が悪いのかを自宅で見分けるのは難しいでしょう。気になる症状があらわれた場合は、迷わずに動物病院を受診してください」
水分補給を促すために気を付けること
岡本先生:
「まずは、尿量や飲水量の低下がないか気にすることが大切です。そのうえでウェットフードを併用したり、味をつけた水などを使ったりして積極的に水分補給を促しましょう」
――そのほかに注意したいことがあれば教えてください。
岡本先生:
「エアコンを嫌って脱水症状を起こす猫もいますので、ひんやりマットやサーキュレーターなどを使用して、いろんな方法で複数の涼める場所を作ってあげてください」
――ありがとうございました!
取材・文/小崎華
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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