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綿棒は実はNG! 猫の耳掃除、正しいお手入れ頻度とやり方のコツ

愛猫の耳掃除をしたことはありますか? 耳アカの量は体質によって異なりますが、季節や猫種によっても注意が必要な場合があります。
猫の耳掃除について、正しいやり方やお手入れ頻度をねこのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に伺いました。

【必要性】基本的には必要ないが、体質や季節によっては必要

ふわふわした猫の耳の後ろには男の手が引っかいている。
Savusia Konstantin/gettyimages
耳アカは、健康な猫の場合はふだんの生活の中で自然に取れていくため、それほど溜まることはなく、基本的に猫に耳掃除はあまり必要ないとされています。

ただし、耳アカの量は季節による違いがあり、分泌物が増える春から夏と湿気の多い梅雨の時期は、ふだんは耳掃除を必要としない猫でも耳アカが出やすくなるので、耳掃除が必要になることもあります。また、スコティッシュフォールドをはじめとする“垂れ耳”の猫は通気性が悪く、耳アカが溜まると病気になりやすいので注意が必要です。

【頻度】週1回はチェックし、汚れていたら耳掃除を

剛毛猫ライラックドット
Magdalena Kowalik/gettyimages
耳の状態には個体差があるため一概に言えないものの、週に1回はチェックするようにしましょう。その際に汚れていたら、拭き取るように耳掃除をします。スコティッシュフォールドなどの垂れ耳の猫は、週に2回の頻度でチェックを行うといいでしょう。

【やり方】オイルを含ませたコットンで拭き取る

手袋をした獣医が灰色の猫の耳を掃除している。クローズ アップ。
Iuliia Alekseeva/gettyimages
自宅で耳掃除を行う場合に用意するもの
・コットン(4cm四方くらいにカットしたものを数枚)
・オリーブオイルorベビーオイル(市販の猫用イヤークリーナーもOK)

半分が湿るくらいオイルをつけたコットンを人差し指にのせ、耳の穴に入れて、指をゆっくりクルクルと数回まわします。取れた耳アカはコットンの端ですくい取ります。コットンに耳アカがついたらその都度交換しましょう。耳の奥は触らないよう注意して行います。

なお、綿棒およびタオルや指でこすったり、アルコール綿や被毛用シャンプーシートで必要以上に湿らせたりしてしまうと、摩擦や刺激で耳を傷つけるおそれがあるので、使わないようにしましょう。

【病気】耳に異変がある場合は、耳掃除前に獣医師に相談を

猫の足は耳の後ろに傷をつける、屋外のクローズアップ肖像画。家畜のノミとダニ
sony_moon/gettyimages
耳掃除をする際に注意したいのが、耳の病気です。外耳炎、中耳炎、皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)など何らかの耳の病気にかかっている場合は、耳掃除が病気を悪化させることもあります。耳アカの状態や耳まわりに異常が見られる場合は、耳掃除をする前に動物病院を受診したほうがよいでしょう。
耳の病気の予防と早期発見のためには、日頃からチェックすることが大切です。必要に応じて耳掃除を行い、愛猫の健康を守っていきましょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・原駿太朗先生)
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】猫に耳掃除は必要?頻度や方法、動画、グッズを紹介』
文/緒方るりこ
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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