猫と暮らす
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猫の健康診断にも「血液検査」がある 検査でわかることは?
そこで今回は、健康診断で行うことが多い「血液検査」の内容について、獣医師の重本仁先生にお話を伺いました。
血液検査では何を調べるの?
ちなみに猫の血液は、後ろ足の内股部分か首のあたりから採血するのが一般的です。
血液検査で行う2つの検査
血球検査
酸素を運ぶ役割を担う赤血球。基準値よりも数が多いと脱水が疑われ、逆に数が少ないと貧血のおそれがあります。
細菌やウイルスと闘う役割をもつ白血球。基準値よりも数が多いと何らかの感染症にかかっていると考えられ、少ないと免疫力低下の疑いがあります。
出血をした際、血液を固める役割をもつ血小板。基準値から大幅に増減している場合は、白血病などのさまざまな病気が考えられます。
血液化学検査
さまざまな成分を運ぶアルブミンや、免疫力を担うグロブリンなど、多数のタンパク質から構成されているTP。基準値を超えると、病気の疑いがあります。
肝細胞に多く含まれている酵素です。基準値よりも多く血中に出てくる場合は、肝臓の異常や腫瘍などが疑われます。
タンパク質の一種で、腎臓の老廃物です。この数値が基準より高いと、腎機能が低下しているおそれがあります。
オプションで病気の有無をチェック!
甲状腺ホルモン検査
サイロキシン・遊離型サイロキシン・甲状腺機能刺激ホルモンという、3種類の甲状腺ホルモンを調べます。
腎機能検査
参考/「ねこのきもち」2022年4月号『猫は不調を隠しがちだからこそ「元気なうちから」が大切です。 健康診断へ行こう!』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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