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「猫のため」が逆効果にも 飼い主がやりがちな猫にNGのお世話とは

お手入れや動物病院での受診は、猫の健康を維持するためにも欠かせないものです。だからこそ、人目線で判断してしまうと、かえって健康リスクを高めてしまうことも。動物病院院長の小林清佳先生に、猫のケアでやりがちなNGお世話について伺いました。

キャリーケースを嫌がるので動物病院に連れて行かない

サバトラ猫のハロちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
嫌がる猫にとって、キャリーケースに入ることは負担になってしまうことがあります。
しかし、動物病院で定期検診を受けないことは、それ以上に猫の健康リスクを高めてしまうことに。万一、異変があった場合は、さらに猫に負担をかけてしまうことにもなりかねません。

日ごろからキャリーケースに慣れさせよう

動物病院に行くときだけキャリーケースを使っていると、猫にとってキャリーケースは“怖いもの”になってしまいます。
日ごろから出しておいて、中に入ったときにはおやつを与えるなど、なれさせていくといいでしょう。

シャンプーや耳掃除、爪切りなどを毎日している

キジトラ猫の麦ちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
人と同じ感覚で毎日お手入れをする飼い主さんもいるかもしれませんが、猫は自分で毛づくろいをするため、原則としてシャンプーは必要ありません。
また、毎日お手入れを続けると、猫はストレスを感じて、飼い主さんに近づかなくなってしまうこともあります。

猫に負担の少ない方法でお手入れしよう

チェックは毎日してもいいですが、お手入れ自体は1週間に1回を目安に行うのがベター。
耳掃除は内側をそっと拭く程度でOKです。猫が爪切りを嫌がる場合は、爪1本ごとに日を分けて行うと、ストレスを軽減することができます。

寒い季節は服を着せている

ラグドールのジルちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫は毛づくろいをするため、服を着せてしまうと、体をなめられずにストレスを感じることがあります。また、うまく換毛されなくなってしまうため、毛玉ができやすくなることも。

猫の過ごしやすい環境をつくろう

猫が過ごしやすい場所を選べるように、エアコンをつけた部屋を用意したり、部屋間での移動を自由にできるよう扉を開放して置いたりするといいでしょう。猫がよく過ごす部屋には猫ベッドを用意するなど、猫が過ごしやすい工夫をしてあげてください。
猫の寿命は年々延びてきていますが、それは医療の発達以前に、飼い主さんによる正しいお世話があってこそです。新たに分かることやアイテムなども日々進化していくため、愛猫のケアについて、新しい情報を仕入れつつ、見直す習慣をつけたいですね。
お話を伺った先生/小林清佳先生(モノカどうぶつ病院院長)
参考/「ねこのきもち」2020年10月号『リスクを知れば、「正しい」が見えてくる。 猫の長生きを想って本当にすべきお世話のこと』
文/田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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