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猫の目の周りが変色する「涙やけ」 原因と飼い主ができる対策は

猫の目の周りにあらわれる異変、「涙やけ」。もし、愛猫の目の周りに涙やけができたら、適切なケアをしてあげられますか? 涙やけができる原因とケアの方法を、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に教えてもらいました。体の構造から涙やけができやすい猫もいるようです。

できるとどうなるの? 涙やけの症状

様子を探るちゃきちゃん(スコティッシュフォールド)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――「涙やけ」とは、猫の目がどのような状態になることを指すのでしょうか。

岡本先生:
「猫の涙が眼瞼(がんけん)の下の皮膚に流れることで細菌が繁殖したり、被毛の色が変色したりすることです」

――目の周りの変色や細菌繁殖を「涙やけ」というのですね。

できやすい猫の特徴は? 涙やけの原因

見つめるるぅちゃんたち(サイベリアン)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――先ほど涙が眼瞼の下に流れることで起きるという話がありましたが、涙やけの原因は、やはり涙なのでしょうか。

岡本先生:
「涙やけをつくる分泌物は涙です」

――どのようなことが原因となって、涙やけができるのでしょうか。

岡本先生:
「目の病気で涙が過剰に出ている猫は涙やけができます。そのほかの原因としては、鼻涙管(びるいかん)が狭かったり、詰まったりして涙を鼻に流せない猫、顔の構造で涙が溢れやすい短頭種の猫は涙やけができやすいです」

――涙やけは病気によってできるものと、体の構造からできてしまうものがあるのですね。

愛猫の目にできてしまったら! 涙やけのケア

寝転がるはるちゃん(MIX)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――もし、涙やけができたときは、どのようなケアをすればいいでしょうか。

岡本先生:
「まず、目の病気の場合は原因を治療することです。体の構造で涙やけしてしまう猫は、湿らせたガーゼやコットンなどで優しく拭き取り、こまめに清潔にしてあげてください。涙やけ用の洗浄液もありますので、動物病院で処方してもらうのもいいと思います」

――目の病気に起因する涙やけと、体の構造で涙が出る場合では根本的な解決法が違うのですね。いずれの理由にしても、涙やけができている間は目の周りの清潔を保ってあげる必要がありそうです。
愛猫の目の周りに変色がある場合は、涙やけかも知れません。目の周辺の色が変わったと思う場合は、一度かかりつけの獣医師さんに相談するといいでしょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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