猫と暮らす
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飼い主なら知っておきたい 猫の「いいオシッコ」と「悪いオシッコ」の見分け方
そこで今回は、「いいオシッコ」と「注意した方がいいオシッコ」の見分け方について、獣医師の田草川佳実先生に伺いました。
こんな見た目のオシッコは要注意!
赤やピンクのオシッコは、いわゆる血尿です。膀胱炎や尿石症が原因で、膀胱や尿道などから出血しているのかもしれません。速やかに動物病院を受診してください。
ほかにも、カボチャの煮汁のようなオレンジ色のオシッコは、肝臓の機能低下が疑われます。透明に近くニオイもほとんどないオシッコは、慢性腎臓病や糖尿病のおそれが。また、オシッコがキラキラ光って見えたり濁ったりしているときは、結石(結晶)が混じっている可能性があります。
いずれにせよ、どれも「心配なオシッコ」といえるため、愛猫がいつもと違う見た目のオシッコをするようなら、早めに獣医師に相談しましょう。
オシッコの回数やニオイは大丈夫?
・オシッコの量が少ないわりに行く回数が多い
・オシッコの量がふだんよりも多い
・トイレの中でうずくまる
・いつもと違うニオイがする
・あまりニオイがしない
あくまでも例ですが、このような色以外の異常も病気のサインかもしれません。これらのような症状を認めた場合も、早めに動物病院で診察を受けましょう。
いいオシッコはこれだ!
【色】
一般的な色は、ジャスミンティーのような澄んだ黄色。ただ、排尿のタイミングによっては、多少濃淡に違いがでます。
【ニオイ】
猫のオシッコは凝縮して排出されるため、人の尿よりニオイが強め。ふだんのニオイを把握して、いつもと違うニオイがしていないかをこまめにチェックしましょう。
【量・回数】
日によって多少の増減はあるものの、体重1kgあたり22~30mlが目安です。
【様子】
落ち着いてトイレに座り、数秒で一気に排尿できればOKです。ソワソワしたり、ウロウロしたりしていないか確認をしましょう。
参考/「ねこのきもち」2021年5月号『”出るもの”は健康のバロメーター 目指せ!いいウンチいいオシッコ』
文/東里奈
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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