猫と暮らす
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一人暮らし・赤ちゃんがいるなど 環境別の猫の飼い方のポイントは?
一人暮らし
丸山先生:
「猫だけで部屋にいる状況も多いかと思いますので、留守中の冷暖房など飼育環境の整備が必要になります。また、飼い主さんが万が一、病気や事故などのアクシデントに見舞われたときにサポートしてくれる人、もしくは継続的に飼育ができなくなったときにも飼育を代わってくれるような人がいるかも、確認しておきましょう」
出かけるときに必要な準備は?
丸山先生:
「まずは食事・水などの不足がないか、脱走の危険はないか、室内温度は適切か、何かを食べてしまう・いたずらするなどの事故につながりそうなものはないか、落下してきて危ないものはないかなどを確認しましょう。
また、万一の震災や事故などで、自分が帰宅できなかったときの連携を親族や知人にお願いするほか、財布などに『私の身に何かあった場合、自宅には猫がいます。よろしくお願いします』と書いたカードなどを入れておいてもいいかもしれませんね」
赤ちゃんがいる世帯
丸山先生:
「妊娠中からの飼育であれば、人に係る寄生虫や皮膚病などに猫が罹患していないかを確認すると安心でしょう。
また、妊娠中期以降に感染すると胎児に悪影響を及ぼす寄生虫・トキソプラズマ症という病気もあります。いずれにしても、獣医師と相談し、母体や胎児に影響を及ぼす恐れのある病気がないかを相談するといいでしょう。
赤ちゃんの年齢や体調などにもよりますが、猫にも赤ちゃんにも事故が起こらない環境を整備することが大切です。
家族や赤ちゃんがくしゃみや目の赤み、痒み、皮膚の湿疹や痒みなど症状が出ていて、猫アレルギーを起こしている可能性がある場合、大人はアレルギーの受診が受けられる病院へ行き、赤ちゃんはかかりつけの小児科に相談するようにしてください」
シニア世代のみの世帯
丸山先生:
「これもシニア世代の方の年齢や体調などにもよりますが、猫の世代によっては脱走などに注意が必要です。また、ご自身が体調を崩されたときなど万一に備えて、猫の預け先や、飼育ができなくなってしまったときに飼育を代わってくれる人をきちんと見つけておくといいでしょう」
高層マンションで暮らしている
丸山先生:
「思いのほか、脱走・落下などの事故は多いです。どの住宅でもそうですが、高層マンションでは特に脱走や落下事故に対する環境の整備は必要でしょう。また、天災などに対しても、高層マンションからの避難や備蓄などは、きちんと備えておいたほうがいいのではないでしょうか」
――ありがとうございました。
取材・文/田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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