新生活は猫と暮らしたい！　初めて飼う人におすすめの猫は？

新生活を始めるにあたって、あこがれの猫との暮らしをスタートしたいというかたもいるのではないでしょうか？　そこで今回は、ねこのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生に、初めて飼う人におすすめの猫についてお話を伺いました。

初めてのお迎えなら子猫がおすすめ

――初めて猫をお迎えしたい場合、子猫と成猫ではどちらがおすすめですか？

白山先生：
「初めて猫を飼う場合には、一般的には子猫の方がおすすめといえるでしょう。猫は基本的に成長するに従って単独行動を好む動物です。そのため子猫の方が新しい環境に順応しやすく、信頼関係も早くに築くことが可能といえます。ただし、人や室内飼いに慣れている成猫なら、落ち着いていて体調管理もしやすというメリットもあります」

オス猫かメス猫かはライフスタイルにもよる

――オス猫とメス猫ではどちらがおすすめですか？

白山先生：
「一般的にはオスは甘えん坊でメスは自立しているといわれています。また、同じ猫種でも体格はオスのほうが大きくなる傾向にあり、オスは活発で活動量が多く、メスはおっとり大人しい傾向があります。
自身のライフスタイルを考えて、しっかりと猫との時間を取れる場合には甘えん坊で活発なコ、仕事をしていたり家を留守にすることが多くなったりしそうな場合には、1匹で過ごすことも好きな自立したおっとりしたコが合っているかもしれません。しかし猫にも個体差があるため、一概にどちらが飼いやすいとは言い切れないでしょう」

猫種は個体差があることを理解して検討を

――純血種と、日本猫を由来とするいわゆる「雑種」では、どちらがおすすめでしょうか？

白山先生：
「初めて猫を飼おうとする場合、純血腫の猫の方が、その猫種の性格や体質などを予測しやすいというメリットがあるでしょう。
反対に日本猫を由来とするいわゆる雑種は、体の丈夫な猫が多いといわれています。これは遺伝的に受け継ぐ病気が少ないことが理由としてあげられます」

――短毛種と長毛種ではどうでしょうか？

白山先生：
「長毛種のほうが毎日のブラッシングやシャンプーなど、お手入れに手間がかかりやすいといえます。そのため、猫の飼育が初めての場合、短毛種の方が管理しやすいでしょう。ご自身のライフスタイルを考え、どこまでお世話ができるのか考えてみることも大切です」

飼いやすいといわれている猫種は？

――具体的にどのような猫種が飼いやすいのでしょうか？

白山先生：
「純血種では、一般的に、アメリカンショートヘア、スコティッシュフォールド、マンチカンなどは比較的飼いやすい猫といわれています。飼おうと考えている猫種の特徴をあらかじめ知っておくことも、猫を飼う際に大切なことと言えるでしょう。

しかし、同じ猫種でも性格や体質には個体差があるため、一概にはどの猫種がよいとは言えません。住環境やライフスタイルによって合う猫種は変わってくるかと思いますので、情報収集をしっかりとしてくださいね」

――ありがとうございました。

猫には個体差があるため、一概にどの猫が飼いやすいと断言するのは難しそうです。しかし信頼関係の築きやすさやお手入れのしやすさなど、ある程度の傾向はつかめるため、飼う前に自分のライフスタイルと合わせて、しっかりと検討していきたいですね。

（監修：ねこのきもち獣医師相談室　獣医師・白山さとこ先生）
取材・文／田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。