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猫のひなたぼっこ、猫の健康のために必要?むしろよくない? 獣医師に聞いた

日向ぼっこが好きな猫は多いですよね。生き物にとって日に当たることは健康によいというイメージもありますが、一方で紫外線によるデメリットも気になります。

今回は猫の日光浴について、必要性や健康への作用、できないコへの対処法などをねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に教えていただきました。

猫に日光浴は必要?

ひなたぼっこで気の抜けた顔をするゆきみくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
日光浴にはビタミンDの生成という作用があります。しかし、完全室内飼いの猫が多い昨今、日光浴が十分にできない環境にある猫もいるでしょう。日照不足が健康に影響するか心配になるかもしれません。

猫の場合、日光浴ができない環境というだけで体調不良になることはまずないと考えてよいでしょう。もともと猫はビタミンDの合成能力が低いため、普段から食べるもので摂取しているからです。

ビタミンDにはどんな役割があるの?

ソファでひなたぼっこするキジトラの姫ちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
ビタミンDの猫への作用について、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に伺いました。

岡本先生:
「ビタミンDには、カルシウムやリンの代謝をコントロールする役割があります。

カルシウムやリンの代謝を調整することで、骨の発達や維持に一役買っている栄養素です」

日光浴ができないコへの対処法は?

ねこのきもち写真投稿ギャラリー
先述のとおり、猫の場合、食餌からビタミンDを摂取するかたちが基本です。日光浴ができない環境下にあっても、ビタミン類やミネラルのバランスが整った総合栄養食を食べていれば、栄養面での心配はまずありません。

また、ビタミンDは摂取のしすぎに注意が必要です。良質なフードなどでバランスよくビタミン類を摂るようにしましょう。

日光に当たりすぎるとよくない?

ねこのきもち写真投稿ギャラリー
では、猫が日光に当たりすぎることでの、健康への弊害はあるのでしょうか?岡本先生に伺いました。

岡本先生:
「皮膚の弱いコでは炎症が起きることがあります。また、がんの要因となるリスクもあります。特に白い毛色の猫の場合は注意が必要です」
多くの猫が大好きな日光浴。しかし日当たりが悪く、日光浴できない環境にあっても健康にはさほど問題はありません。
日光浴ができない環境にあるコには、バランスのよい食生活と、住環境の通気や空調などを整えることを心がけて、健康に配慮するとよいでしょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『室内飼育ですが、室内に全く日光が当たりません。健康を害したりしないでしょうか。』
取材・文/小泉美筆
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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