愛猫を見て「なにか目で訴えているな……」と感じたことはありませんか?“目は口ほどに物を言う”とはよくいったもので、猫の目のしぐさにも、さまざまな気持ちがあらわれています。
今回は帝京科学大学助教で動物看護師の小野寺温先生に、猫の目の変化に隠された気持ちについて解説していただきました。
親愛のサイン
呼びかけられたときや目が合ったとき、一瞬目を閉じるのは「信頼していますよ」というサインです。これは猫にとってのあいさつなので、同じように返してあげると猫を安心させられますよ。
警戒・興奮のサイン
猫がまぶたを吊り上げるのは「警戒・興奮」のサイン。遊びの最中に興奮したり大きな音に警戒したりすると、吊り目に見えるときがあります。
これは、耳に力が入り顔全体が後ろに引っ張られることで、まぶたも一緒に引き上げられるからといわれています。警戒心が強いほど顔全体に力が入るため、表情がきつくなることも。
降参のサイン
見つめられて視線をそらすのは「降参」のサイン。「自分のほうが弱いです」と認めるしぐさです。無駄な争いを避けて自分の身を守るためですが、気が強い猫だと、睨み返して臨戦態勢に入ります。
観察・主張のサイン
じーっと見つめるのは「観察・主張」のサインです。相手に気づいてほしかったり強く興味をもったりしたときに、このしぐさが見られます。
逆に、猫に対してじっと見つめるのは「敵意」のあらわれになることも。
猫の目のしぐさには、さまざまな気持ちがあらわれているようですね。しぐさの意味を理解して、愛猫とのコミュニケーションに役立ててください!
お話を伺った先生/小野寺温先生(帝京科学大学助教 動物看護師)
参考/「ねこのきもち」2018年9月号『キホンからカンチガイしやすいものまで パーツでわかるねこのきもち』
文/江村若奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。