猫と暮らす
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「猫の習性を知らずに飼い始める人が多い」広島県動物愛護センターが取り組む保護猫の幸せのための施策
*記事内容はすべて、2023年10月1日現在のものです。
イベントに参加して猫の習性を知る
「猫について学ぶ機会がないまま猫を飼い始めるケースが多いように思います。猫の習性を知り、猫の快適な環境づくりをすることで、猫も人もより幸せに暮らすことができるということを知って欲しいですね」とセンター愛護管理課主査で、獣医師の森中重雄さん。
たとえば、猫タワーをわざわざ買わなくても家にある物を工夫して快適な環境にできることや、爪とぎ器は設置場所や置き方にも猫の好みがあること。狩猟本能を満たすためにおもちゃを使って猫と遊ぶ時間をつくる大切さなども伝えたいとのこと。「飼い主さんたちのコミュニケーションの場になるような内容も企画しているので、ぜひ"うちのコ"の話をしに遊びにきてください」(森中さん)。
猫の幸せを考えて去勢・避妊手術を
「猫は交尾をするとほぼ妊娠しますし、生殖器の病気予防や発情のストレス防止、猫の福祉の観点からもぜひ、去勢・避妊手術を徹底していただきたい。こうした話はセミナーでもしっかり行っています」と森中さん。センターは、保護した猫を譲渡につなげるだけでなく、セミナーなどを通じて、命の大切さを学ぶ場でもあり、飼い猫との幸せな生活を学ぶ場でもあるのです。
出典/「ねこのきもち」2023年12月号『ねこのために何ができるのだろうか』
撮影/Akimasa Harada 写真提供/広島県動物愛護センター
取材/小出広子
※この記事で使用している画像は2023年12月号『ねこのために何ができるのだろうか』に掲載しているものです。
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