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【獣医師が解説】猫が痙攣を起こした!対処法や考えられる原因とは?

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猫が痙攣を起こしている!こんなとき、あなたならどうしますか?猫の健康トラブルが起きた際、まず役に立つのは知識です。今回は、愛猫が痙攣を起こした場合の対処法や痙攣の原因、痙攣から考えられる病気から痙攣を起こす病気や予防法まで解説します。

猫が痙攣を起こした!どう対処すれば良い?

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愛猫が初めて痙攣を起こしたとき、姿の変わりように飼い主さんは本当に驚くことと思います。どうしていいかわからず、慌ててしまって何もできない、といったことがないように、痙攣時の正しい対処方について解説します。

慌てて大声を出したり、ゆすったりしない!

痙攣が起きる原因は、脳の障害(脳炎、脳腫瘍、脳梗塞)によるものと、代謝性疾患、血液の異常、中毒など脳以外に障害があり、起こるものとがあります。痙攣は何らかの事情によって脳が異常に興奮してしまうことによるといわれています。そのため、大声を出したり、ゆすって刺激したりしてしまうと、より状態を悪化させてしまうおそれがあります。まずは落ち着いて見守りましょう。

猫の口元に手を持っていかない!

痙攣中のほとんどの場合が、意識を失っている状態です。そのため、普段は噛むことがない猫でも、口元になにかがあると無意識に噛んでしまうおそれがあります。無意識下で噛まれるとかなり危険なので、口元に手を持って行かないようにしましょう。

無理に抱っこしない!

繰り返しになりますが、痙攣中は無意識の状態です。無理に抱っこしようとすると、暴れた瞬間に落としてしまう危険性も。痙攣中の猫は上手く着地することができないので、落としたらケガをしてしまうこともあります。

周りにあるものを退けてあげて!

痙攣中の猫は、予想のできない動きをします。猫の周囲を見渡して、ぶつかったらケガをしてしまいそうなものがあれば、遠ざけておいてあげましょう。

嘔吐した場合は横にしてあげて!

まれに痙攣しながら嘔吐することがあります。真上を向いて痙攣してしまっている場合は、嘔吐物を詰まらせないよう、そっと顔を横にしてあげてください。

痙攣は5分前後でおさまることがほとんどです。その間はとにかく慌てず、猫の様子を冷静に観察することが重要です。もし余裕があれば、痙攣の様子を動画で撮影しておきましょう。受診の際に口だけで説明するよりも、正確に獣医師に症状を伝えることができます。

猫の痙攣、病院に行った方がいい?

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猫が痙攣を起こした際、すぐに病院に行った方がいいのか気になりますよね。もし動物病院が開いている時間帯で、なおかつ飼い主さんが「気になるから受診したい!」という気持ちであるのなら、迷わず動物病院に行くべきです。もし心配のいらない痙攣だった場合でも、獣医さんに「心配いらない」という診断をもらえた方が、自己判断で大丈夫だと思いこむよりも安心できるはずですよ。

しかし、夜間や休日で行きつけの動物病院が開いていなかったり、すぐに痙攣がおさまって一見大丈夫そうだったりする場合は、ただちに受診するべきか迷うこともあるでしょう。そんなときのために、猫の体調から見極めるための基準をご紹介します。

受診しなくても問題がないケース

寝ている間に、ピクピクと痙攣のような動きをすることがありますが、ほとんどの場合これは痙攣ではなく「夢を見ていて少し動いているだけ」だと考えられてます。人間も夢を見ながらビクッとしたり、「う~ん」と寝言を言ったりしますよね。猫も睡眠時に同じような状況になっているのだそうです。

寝言だろうけど心配だ…という場合は、寝ている猫に声をかけてみてください。ハッとしながら目覚めたり、半分目を開けて迷惑そうな顔をしたりと明らかな反応があれば、問題がないと判断しておおむねOK。痙攣の場合は反応を返してくれませんし、一目で「異常だ!」とわかることがほとんどです。

緊急性の低いケース

明らかに痙攣であるものの、病院が開いていない時間帯ならとりあえず様子見でOKな、緊急性の低いケースもあります。

・痙攣が数分でおさまる
・おさまった後、痙攣を繰り返さない
・痙攣が起きたあと、猫の様子が普段と変わらない

こういった場合は、無理に夜間救急まで行かなくても大丈夫。いったんは様子見で問題ありません。しかし痙攣が起きたということは、猫の体に何らかの異常が起きているということです。病院の診療時間になったら、できるだけ早めに診察を受けに行きましょう。

すぐに病院に行った方がいいケース

痙攣の中には、すぐに動物病院に行った方が良いケースもあります。

・痙攣が10分以上続いている
・何度も痙攣を繰り返す
・痙攣がおさまった後、ぐったりしていて元気がない
・痙攣後意識が戻らず、声をかけても反応がない

こういった症状が表れた場合は、放っておくと後遺症が残る場合もあります。最悪の場合、命にもかかわるため、すぐに医師の診察を受けて適切な処置をしてもらいましょう。いきつけの動物病院が開いていない時間帯に診療してくれる病院を、あらかじめ調べておくと安心です。

猫の痙攣の原因は?もしかしたら病気なのかも

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猫が痙攣を起こす原因はさまざまですが、その多くが病気によるものです。どういった病気の際に痙攣が起きやすいのか知っておくだけでも、いざという時に役立ちますよ。

てんかん

突然意識を失って倒れて痙攣を起こす病気のことで、痙攣中によだれや泡が出てくることがあります。てんかんには、原因不明の「特発性てんかん」と、ウイルス感染症や水頭症などが原因で起こる「症候性てんかん」の2種類があります。

症候性てんかんの場合は、原因となる病気を治療できれば、痙攣の症状もおさまってくるでしょう。全ての痙攣がてんかんによるものではないことは覚えておきましょう。

ねこのきもち WEB MAGAZINE「【獣医師が解説】死亡例も「猫のてんかん」症状から原因〜対処法まで」

尿毒症

腎不全や尿路閉塞などにより、老廃物が体外に排出しにくくなったときに起きる病気です。食欲低下・嘔吐・下痢などの症状があり、悪化すると痙攣や昏睡などを引き起こし、最悪の場合死に至ることもあります。猫は腎臓を悪くしやすいので、定期的な健康診断による予防がとても重要です。

ねこのきもち WEB MAGAZINE「病気・症状データベース(尿毒症)」

熱中症

熱中症の症状は、体温の上昇や吐き気、ふらつき等ですが、進行すると痙攣や意識の混濁(こんだく)を引き起こしてしまいます。体温が異常に高く、痙攣を起こしているならかなり危険。すぐに体を冷やしつつ、動物病院に連絡して診察してもらいましょう。短頭種・肥満猫・子猫・老猫は熱中症になりやすいとされているので、愛猫が当てはまる場合は特に注意しましょう。

ねこのきもち WEB MAGAZINE「病気・症状データベース(熱中症)」

食べ物による中毒

猫が食べてはいけないものを誤飲・誤食したことによる中毒症状の中には、痙攣も含まれています。生の魚介類・アルコール・チョコレートなど人の食べ物の他、観葉植物や殺虫剤でも中毒は起こります。痙攣を起こした際、これらが猫の近くに落ちていたら要注意。必ず獣医さんに「○○を食べてしまったかもしれない」と伝えましょう。それにより対処法が異なってきます。

猫の痙攣を始めて見たときは、心底驚くことでしょう。しかし飼い主さんが慌ててしまうと、対応や処置が遅れる原因にもなってしまいます。まずは痙攣に関する正しい知識を身に着けて、いざ痙攣が起きたときに適切な対処をしてあげられるようにしましょう。

ねこのきもち WEB MAGAZINE「愛猫が突然けいれんした!緊急事態に飼い主さんがすべき3つのこと」

監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/higarina
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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