猫アレルギーは遺伝?出やすい時期は?
猫は好きでも猫アレルギーだから飼うのを諦めている、猫がいる場所に行くと症状が治まらなくてつらい……。そもそも、猫アレルギーは遺伝なの? 猫アレルギーになったら、愛猫を手放さなくてはだめ? 今回はそんな疑問を解決します!
猫アレルギーは遺伝での発症率が高いことがアメリカの研究で発表されています。両親どちらかが猫アレルギー体質の場合、子供の発症率は約70%になるそう。また、アレルギー症状が出やすい時期は、猫の毛がや大量に抜けて生え変わる春から夏とも言われています。また、高温多湿になる梅雨時期はアレルゲンの成分であるタンパク質が蓄積しやすくなります。
猫と暮らすうちに、猫アレルギーが治る可能性は?
これまで通りに処方された薬を飲むこと、こまめに掃除をするなどの対策は続けながらも、猫を暮らしことでアレルゲンに免疫ができ、猫アレルギーが治るケースもあります。
また、海外の研究によれば、猫の中には、アレルゲンが少ない猫種も少しずつわかってきているよう。ただ、アレルゲンをもっていない猫は現在は明らかにはなっていません。
知っておこう。猫の匹数が多いほど、症状が出やすい!
自宅の愛猫なら大丈夫でも、ほかの猫がいる家や猫カフェで匹数の多い場所だと症状が出てしまうという方もいるでしょう。アレルゲンの症状は複数あるため、猫によってもっているアレルゲンの違いから、場所や状況によって症状の有無が起こります。
「猫好きなのにアレルギーがあって」という方、対策や工夫はたくさんあります。まずは猫アレルギーや起こる症状について知っておくと対策もしやすいですね。
参考/「ねこのきもち」2018年4月号『猫アレルギーと付き合うには?』(監修:医学博士、新橋アレルギー・リウマチクリニック 十字文子先生)
イラスト/山村真代
文/阿部康子