猫と暮らす
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猫の血統書、発行元はどこで何が書いてある? 犬とはどう違う?
ペットショップなどで猫を迎え入れると、血統書をもらえることがあります。血統書はどういった団体が発行していて、持っているとどんなことがあるのでしょうか? ここではそんな「血統書」についてのギモンについて解明していきます!
猫の血統書ってどういうもの?
血統書とは、その名の通り猫の血統を証明するもの。その猫がどんな親から生まれた猫なのかを証明する書類で、人でいうところの戸籍にあたるものだといえるでしょう。
よく「血統書付きの猫」というような言い方をしますが、それだけではその猫がほかの猫より優れているという証明になるわけではありません。
よく「血統書付きの猫」というような言い方をしますが、それだけではその猫がほかの猫より優れているという証明になるわけではありません。
猫の血統書には何が書いてある?
血統書の内容は、発行している団体によって違いはありますが、基本的には同じです。
●猫名
※血統書上での猫の名前です
●登録番号
●猫種
●猫の性別
●猫の毛色
●猫の目の色
●猫の生年月日
●猫の繁殖者
●猫の所有者
●登録年月日
●猫の両親、祖父母、曽祖父母、兄弟姉妹の情報
こういった情報のほかに、両親や祖先のなかでキャットショーでチャンピオンやグランドチャンピオンなどのタイトルを獲得したことがある猫がいる場合は、その点についても書かれています。団体によっては5世代分の情報が書かれていることもあります。
また、スコティッシュ・フォールドやアメリカン・カールといった、耳の形状によって交配の可否が決まる猫種では、耳の形状についての記載があることも。
●猫名
※血統書上での猫の名前です
●登録番号
●猫種
●猫の性別
●猫の毛色
●猫の目の色
●猫の生年月日
●猫の繁殖者
●猫の所有者
●登録年月日
●猫の両親、祖父母、曽祖父母、兄弟姉妹の情報
こういった情報のほかに、両親や祖先のなかでキャットショーでチャンピオンやグランドチャンピオンなどのタイトルを獲得したことがある猫がいる場合は、その点についても書かれています。団体によっては5世代分の情報が書かれていることもあります。
また、スコティッシュ・フォールドやアメリカン・カールといった、耳の形状によって交配の可否が決まる猫種では、耳の形状についての記載があることも。
血統書にも名義変更が必要って本当?
通常、子猫とその血統書を手に入れたときは所有者の欄にブリーダーの名前が入っています。ペットとして飼うことだけを考えているなら、そのままにしておいても何も不都合はありませんが、キャットショーに出ることを考えているなら、自分の名義に変更したほうがよいでしょう。
猫の血統書を発行している団体とは?
血統書は、多くの団体から発行されています。The International Cat Association (TICA)やThe Cat Fanciers' Association, Inc.(CFA)などが世界的に知られています。こういった大規模な団体に所属するクラブや支部が世界には多数あり、それぞれが血統書を発行しています。
こういった団体は、猫の品種改良により遺伝的な欠陥をなくし、各種猫の健康促進を目的としています。血統書の発行をはじめとする猫の血統の管理のほかにキャットショーの開催を行っています。キャットショーでは、各純血猫種に定められたスタンダード(基準)にどれくらい合っているかを競います。そこで勝利した猫が、いわゆる「チャンピオン猫」になるわけです。
こういった団体は、猫の品種改良により遺伝的な欠陥をなくし、各種猫の健康促進を目的としています。血統書の発行をはじめとする猫の血統の管理のほかにキャットショーの開催を行っています。キャットショーでは、各純血猫種に定められたスタンダード(基準)にどれくらい合っているかを競います。そこで勝利した猫が、いわゆる「チャンピオン猫」になるわけです。
どうして血統書が必要なの?
「血統書付きの猫」と聞くと、ほかの血統書がない猫より優れているような印象を受けますが、ただ両親や父母、祖父母の情報がはっきりわかっているというだけにすぎません。チャンピオン猫の子孫だということは、その猫種のスタンダードにより合っていることを示しているだけで、血統書がなくてもペットとして飼い主さんと暮らしていく上では何の問題もありません。
ただし、交配して子猫を産ませることを考えると、血統書は重要です。どんな両親から生まれた猫なのか、はっきりしていないと、遺伝的に問題のある子猫が生まれてくる可能性もあるからです。
ただし、交配して子猫を産ませることを考えると、血統書は重要です。どんな両親から生まれた猫なのか、はっきりしていないと、遺伝的に問題のある子猫が生まれてくる可能性もあるからです。
犬の血統書とはどこが違う?
猫と同じく、犬の純血種にも血統書があります。犬の種類や血統、毛色などの情報が記載されている点は同じ。違うのは発行団体で、ジャパンケネルクラブや日本犬保存会と行った団体が、それぞれの犬種について血統書を発行しています。
まとめ
猫の血統書は、その猫についてのさまざまな情報が記された、いわば猫の戸籍のようなもの。数多くある猫の団体(キャットクラブ)が発行しているものです。血統書付き=両親や祖父母などの血統が明確にされているというだけで、ペットとして猫を飼うのなら、必ずしも必要なものではありません。チャンピオン猫の子孫だろうと、家に迷い込んできた猫だろうと飼い主さんにとっては愛情を注ぐ対象であることには変わりないはずです。
監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/コージー根本
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/コージー根本
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