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左右の目の色が違う猫「オッドアイ」。寿命や性格、病気までをチェック!

左右で瞳の色が異なることを、「オッド・アイ」といいます。なぜ色が異なって、どんな猫種がなりやすいのでしょうか? ここではオッド・アイについての基本的な知識からなりやすい種類、かかりやすい病気まで解説。オッド・アイの謎めいた魅力に迫ります!
オッドアイの白猫

オッドアイとは「左右の虹彩の色が違うこと」

猫の目の色は、眼球の中の虹彩と呼ばれる部分の色です。この色はメラニン色素の量で決まり、メラニン色素が多いと茶色や黒、少ないと青や灰色に見えます。

通常、オッド・アイの猫の目の色は、片方が青でもう片方がオレンジ、黄色、茶色、緑色になります。専門用語では、虹彩異色症と呼びます。

オッド・アイになりやすい猫種

オッドアイの猫
黒猫など、どのような毛色の猫でもオッド・アイになる可能性がありますが、白い猫に多く見られる傾向があります。純血種では、ターキッシュ・バン、ターキッシュ・アンゴラ、ジャパニーズ・ボブテイルという3つの猫種に比較的現れやすいといわれています。ジャパニーズ・ボブテイルの場合、白地の三毛猫に現れやすいといわれています。

日本では、片方が黄色で、もう片方が淡い銀色もしくは淡い青の目の色の猫を「金目銀目」と呼んで珍重してきました。また、吸い込まれるような透明感のある目の希少性から「幸運を呼んでくる猫」と呼ばれることもあるそうです。

ちなみに片方の目の中で色が違っている猫もいます。これは「ダイクロイックアイ」といって、オッド・アイのひとつです。

青い目のほうだけに聴覚障害が出ることも

虹彩が青く見える原因としては、光彩の中のメラニン色素や色素細胞の量が挙げられます。白い猫が青い目になりやすいのは、メラノサイトという色素細胞が少ないために光彩の色素も少なくなり、目が青く見えることが多いことからです。また、白い猫のうち約25%はオッド・アイになるともいわれています。

白い被毛をもつオッド・アイの猫は、青色の目の側の耳に障害が出ることがあります。白い被毛の目の色を発現させる遺伝子やその他の複数の遺伝子が耳の中まで影響を及ぼすと、コルチ器という音を増幅する器官がうまく発達しなくなることがあります。もちろんこのような症状は青い目ではない猫でも見られることはあるようですが、やはり青い目の猫の方がやや発生頻度が高いようです。

オッドアイの猫の性格、寿命は?

オッドアイの猫
オッドアイの猫に多く見られる白猫は、一般的に甘えん坊で、気が強く、クールで神経質な一面も持っています。

白い被毛をもつオッドアイの猫は、聴覚障害が現れることがあるため、人に飼われることなく育つ野良猫の場合は、このことが寿命に関係したことも考えられます。両耳の聴覚が健全に働いている猫と比べて、危険を察知するのが遅れてしまう可能性があるからです。ただ、ペットとして室内で飼われている限り、このようなことは起こりませんが、障害が現れやすいことは事実ですから、より普段のお世話に気をつかってあげたいところです。

後天的にオッド・アイになることもある

子猫の目はキトン・ブルーといって青い色をしていますが、成長するにつれて本来の色に変化します。ところが何らかの原因で、片目だけ子猫のときのままの青い目が残り、オッド・アイになることがあります。

また、緑内障などの目の病気や老化による変色、事故で目が傷つくといった原因で色が変わり、後天的にオッド・アイになることがあります。

まとめ

左右で目の色が違うオッド・アイは、遺伝子が決定する虹彩の色素の量が関係しています。どんな毛色の猫でもオッド・アイになり得ますが、多いのは白い被毛をもつ猫です。

白い被毛をもつオッドアイの猫の場合、青い目のほうの聴覚に障害を持って生まれることがありますが、この障害が飼い猫としての日常生活や寿命にどのくらい影響があるのかについてはまだ研究が進んでいないようです。目の色や聴力にかかわらず、飼い主さんとしては愛猫の健康に気を配って、できるだけ快適な生活をさせてあげたいですね。

監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/コージー根本
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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