猫にとって飼い主さんは母猫のような存在です。その飼い主さんからなでられる時間は、身も心も癒される特別な時間でしょう。今回は、猫の心をあたためる顔まわりや体のなで方をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
心をあたためるなで方【顔まわり】
猫は、母猫に顔をなめてもらった記憶から、顔まわりをなでられるとウットリとすることが多いといいます。その中でも、猫が喜ぶパーツは「おでこ」「耳」「鼻筋」「あご」「頬」の5ヵ所。
愛猫がリラックスしているとき、斜め後ろから手をまわして顔周りをなでてみましょう。きっと、とろ~んとした表情を見せてくれますよ。では、パーツ別になでる際のポイントをご紹介します。
顔まわりをなでるときのポイント
おでこ
眉間から頭に向けて、少し強めになでてみましょう。このとき、親指以外の4本の指を使うのがポイントです。
耳
親指と人差し指で耳の付け根を持ちます。ツボを刺激するように3回転ゆっくり回し、耳の先に向かってなでてみましょう。
鼻筋
人差し指の腹を使い、鼻先からおでこに向かってなでます。鼻が通りやすくなる効果も期待できますよ。
あご
あごは毛が薄い部分なので、そっとなでるだけで猫が気持ちいいと感じやすい場所です。あごから胸元に向かってゆっくりなでてあげましょう。人差し指と中指、薬指を使うのがおすすめです。
頬
指を丸めて頬を包むようにして、口元から耳へ向かってなでていきます。猫はニオイつけもできるので、安心して身を預けてくれるはずです。
心をあたためるなで方【体】
猫の体をなでるときは、手だけでもぬくもりは伝わりますが、スキンシップが好きな猫の場合は密着するような姿勢でなでてあげるのがおすすめです。血行促進効果やストレス軽減にもつながるので、上手になでてあげましょう。では、パーツ別になでる際のポイントをご紹介します。
体をなでるときのポイント
頭からしっぽ
頭から背中、腰からしっぽに向かってゆっくりとなでます。警戒心の強い猫は、手の甲でなでるようにするのがポイントです。
足
後ろ足の付け根を軽く握って足先に向かってなでましょう。このとき、親指以外の指4本を使ってなでてあげるのがおすすめ。肉球の冷え緩和にもつながります。
背中
両手を使って、背中から脇腹をなでます。すべての指を使ってやさしくなでると、体の緊張がゆるまりリラックスしてくれます。
飼い主さんと愛猫が触れ合うことで、通称「幸せホルモン」が分泌されるという説があります。このホルモンは信頼関係を深める働きがあり、お互いのことをもっと好きになる効果があるそうです。愛猫の体を触ることは、健康チェックができるといったメリットもあるので、心をあたためるなで方で、愛猫との絆をより深めていきましょう!
参考/「ねこのきもち」2016年2月号『やさしくなでるだけで、ぽっかぽか♡心と体をあたためるカンタンハンドケア』(監修:日本ドッグポリスティックケア協会理事 渡邊めぐみ先生)
文/HONTAKA