猫と暮らす
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猫の「毛球症」って知ってる!? 症状となりやすいコの特徴とは
猫が毛玉を吐き出すのは、自然な行為。でも、稀にうまく毛玉を吐き出せないコもいるようで、それが原因で病気になってしまう可能性もあります。
今回は、猫の体内に毛玉がたまる理由や、毛玉が吐き出せずに食物の通過を阻害することで起こる「毛球症」について、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説。
さらに、愛猫のために日頃から飼い主さんができる毛玉対策も教えてもらいました!
今回は、猫の体内に毛玉がたまる理由や、毛玉が吐き出せずに食物の通過を阻害することで起こる「毛球症」について、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説。
さらに、愛猫のために日頃から飼い主さんができる毛玉対策も教えてもらいました!
猫の体内に毛玉がたまってしまう理由
猫はザラザラの舌で自分の被毛を舐めることによってグルーミングを行いますが、この舐めたときに舌に絡まった被毛を一緒に飲み込んでしまう習性があります。
これらの飲み込んだ被毛が胃や十二指腸で留まり、塊を形成すると毛玉となってたまるのです。
グルーミングの際に舐めて飲み込んだ被毛は消化されないため、通常は毛玉として吐き出されるか(嘔吐)、糞便とともに排出されます。
これらの飲み込んだ被毛が胃や十二指腸で留まり、塊を形成すると毛玉となってたまるのです。
グルーミングの際に舐めて飲み込んだ被毛は消化されないため、通常は毛玉として吐き出されるか(嘔吐)、糞便とともに排出されます。
愛猫が上手に毛玉を吐けているか心配……
上手に毛玉を吐き出せない、もしくはほとんど吐かない猫もいると思いますが、これには個体差があり猫によってさまざま。
この場合でも、通常は飲み込んだ被毛は糞便と一緒に排出されますので、心配しなくてよいでしょう。
この場合でも、通常は飲み込んだ被毛は糞便と一緒に排出されますので、心配しなくてよいでしょう。
稀に毛玉が排出されずに「毛球症」になる猫も
ただ、場合によっては毛玉を排出できないことで病気が起こるケースも。猫の毛玉にまつわる病気としては「毛球症」があります。
これは被毛を舐めて飲み込んだ毛が、稀に体外にうまく排出されずに胃の中で絡みあって大きな塊(毛球)となり停滞すると、吐き出すことも腸に流すこともできなくなり、食物の通過を障害してしまうために起こる疾患です。
毛球が小さいうちは無症状のことが多いですが、症状が出ると以下のようなことが認められます。
これは被毛を舐めて飲み込んだ毛が、稀に体外にうまく排出されずに胃の中で絡みあって大きな塊(毛球)となり停滞すると、吐き出すことも腸に流すこともできなくなり、食物の通過を障害してしまうために起こる疾患です。
毛球が小さいうちは無症状のことが多いですが、症状が出ると以下のようなことが認められます。
□嘔吐
□食欲不振
□元気消失
□体重減少
□食欲不振
□元気消失
□体重減少
毛球症になりやすい猫の特徴
この疾患は、「長毛種」や食物中の線維質が極端に少ない場合などに起こりやすいともいわれています。
ただし、これらの症状だけで毛球症と自己判断するのは危険! ほかの疾患でも嘔吐などの症状を起こす可能性は十分にありますので、おかしいと感じた場合は獣医師に相談してください。
ただし、これらの症状だけで毛球症と自己判断するのは危険! ほかの疾患でも嘔吐などの症状を起こす可能性は十分にありますので、おかしいと感じた場合は獣医師に相談してください。
毛玉が猫のお腹にたまらないようにする対策
毛玉が愛猫のお腹にたまらないようにするためには、日頃から下記のような対策をしてみるのがよいでしょう。
ブラッシングやトリミング
お腹に毛玉がたまらないようにするには、小さいころからのこまめなブラッシングが大切に。長毛種では、トリミングも効果的でしょう。
皮膚に異常がないか確認、ノミ・ダニ予防も!
皮膚病などで体が痒いと被毛をよく舐めるようになってしまいますので、皮膚に異常がないかどうかもチェックしましょう。
また、ノミ・ダニ予防はきちんと済ませるようにしてください。
また、ノミ・ダニ予防はきちんと済ませるようにしてください。
猫にとってストレスになっている環境の見直し
「転位行動」としてのグルーミングの場合は、ストレスなどが関与してくることがありますので、猫の生活環境の見直しも大切になってくるでしょう。
食事やサプリメントで毛球症予防を
毛球が糞便とともに排出されやすいように調整してあるフードを使用したり、毛球症予防のサプリメントなどもありますので、気になる場合は獣医師に相談してみてください。
嘔吐したり、食欲不振になったり、元気がなかったり……ほかの病気の可能性もありますが、毛玉が排出されずに起こる毛球症の可能性もあります。
飼い主さんでは判断がつかないこともあるので、気になる症状がある場合はできるだけ早く獣医師に診てもらうようにしましょう。
また、愛猫のために日頃からできる毛玉対策もしっかりしましょうね!
飼い主さんでは判断がつかないこともあるので、気になる症状がある場合はできるだけ早く獣医師に診てもらうようにしましょう。
また、愛猫のために日頃からできる毛玉対策もしっかりしましょうね!
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/Honoka
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