猫グッズが健康管理をサポートしてくれるようになった!?
動物愛護への気運が高まり、かつてない猫ブームの到来もあって、猫をとりまく環境が大きく変わりつつある昨今。愛猫に「長生きしてほしい」、「心身ともに元気でいてほしい」。そんな飼い主さんの願いを叶えるお手伝いをしてくれる猫グッズが近年続々と登場しているってご存知でしたか?
その中には、最新技術を駆使したものも多数。猫の病気の早期発見のため、猫自身のさまざまな数値を自動記録・データ化し、飼い主さんが愛猫の異変に気づきやすくなる猫グッズも開発されているのです。
猫のオシッコの量や回数、体重などをデータ化
その中でも注目を集めているのが、猫がトイレを使うだけでオシッコの回数や量、体重、トイレでの滞在時間までチェックし、記録ができるヘルスケアトイレ「toletta(トレッタ)」。猫がもっともかかりやすい病気の一つである泌尿器疾患は、初期症状として「多飲多尿」や「食欲不振」などが挙げられますが、猫のオシッコの回数や体重を日々飼い主さんがチェックするのは難しく、気付いてあげられないうちに病気が進行してしまうことも。「toletta」は、重量センサーで猫のオシッコの量や体重を計測し、データを蓄積。異常を検知した場合は飼い主さんのスマホにアラートが通知されます。データはスマホアプリで随時確認が可能で、オシッコや体重の増減といった猫の体調の変化を長期的にチェックできるという、すぐれものの猫トイレなのです。
トイレのサイズは、従来の一般的なトイレと同じ。猫は入って用を足すだけ!
コストは月額500円のみ。複数飼いの場合も顔認識で対応
「toletta」にはカメラが内臓されていて、複数の猫が使用する場合も猫の“顔認識”が可能。首輪やタグをつける必要がなく、猫に負担をかけません。
気になるコストは、AI(人工知能)も搭載されているという高機能トイレにも関わらず、なんと本体代は無料(送料2200円が別途必要)。使用料として月額500円を支払うという料金システムです(最低契約期間は2年間)。使い方はシステムトイレと同じで、特別なシーツや砂を購入する必要はなく、市販のものを使用できる点も飼い主さんにはうれしいポイントです。
複数飼いの場合も、個体を認識するので一匹ごとの健康管理が可能
世界の猫のヘルスケアに役立てられるかも
「toletta」で取得されたデータは、動物病院など猫の医療に関わるさまざまな機関や企業の研究に活用され、猫のヘルスケアに役立てられる計画だそう。猫や飼い主さんを苦しめる泌尿器疾患が予防されることで、健康で長生きできる猫が増えることが期待されています。
海外でも発売予定。世界の猫の健康長寿も夢じゃない!?
近い未来は実現するかも!?未来の猫グッズを妄想♪
技術が進化するなか、編集スタッフがぜひ開発してほしい未来の猫グッズを妄想してみました♪
・GPS機能が付いているマイクロチップ
・愛猫が森を散歩した気分になれる、猫用ストレス解消装置
・猫と会話できるアプリ
などなど。
みなさんはどんな猫グッズがあったらいいなと思いますか?
今よりもっと社会が猫にやさしくなり、もっと技術が進歩すれば、実現する日も遠くないかもしれませんね。
参考/2018年6月号『ねこのきもち』 特集「社会はもっと猫にやさしくなった」
写真提供/株式会社ハチたま
文/marihey