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【全種画像付き】洋猫と和猫、その特徴や性格の違いについて解説!

近年、日本では洋猫が人気とされる一方で、日本で生まれた和猫が海を渡り、世界では人気を集めているそうです。そこで今回は、洋猫と和猫の特徴や猫の歴史、海外で人気の和猫のこと、毛柄別の性格の違いと飼育するときの注意点について解説します。

洋猫と和猫の特徴

スコティッシュフォールドのモモちゃんたち
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

洋猫とは

「TICA(The International Cat Association)」や「CFA(The Cat Fanciers' Association)」といった、世界的にも有名な血統登録団体から正式に認められた純血種のことで、ペットショップにいる猫の多くが洋猫です。なかでもマンチカンやブリティッシュ・ショートヘア、ラグドールなどは性格が穏やかで飼いやすいといわれ、近年とても人気があるようです。

和猫とは

別名「日本猫」とも呼ばれる和猫は、ミケやキジといった特有の毛色、丸い耳や短いしっぽなど、日本人にとっては馴染み深い特徴を持っています。ただし、洋猫との交配が進んだ現在では、昔ながらの純粋な和猫はほとんど存在しないそうです。
また、洋猫ブームに押されて和猫は減少傾向にあるといいますが、人気ランキングの上位には入らずとも、日本の家庭で飼育されている割合は多いとされています。

猫の歴史

マンチカンのナナちゃんたち
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫が人と生活をともにするようになったのは、今から約6000年前。アフリカの原住民が狩りのために、猫の元祖とされる「リビアヤマネコ」を飼い始めたのが最初とされています。そして、日本に猫が来たのは仏教伝来の頃。当時は中国と日本の貿易が盛んで、荷物をネズミの被害から守るために、猫も一緒に船に乗ってきたという説が有力です。
また、平安時代の書物には、宇多天皇が昔の中国の王朝である唐から黒猫をもらったことが記録として残っています。

それ以降、第二次世界大戦の頃までは、国内にいる多くの猫が純血の和猫だったようですが、戦後、いろいろな洋猫が日本に持ち込まれたことから、和猫と洋猫との交配が進み、MIX猫が増加したといわれています。

なお、猫の歴史には諸説あり、今も調査が進められている非常に興味深い分野です。

海外で人気の和猫

ミケのぶりっぴんちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
海外では日本発祥の「ジャパニーズ・ボブテイル」という猫が人気だといいます。招き猫のモデルになったといわれていて、その名のとおり、和猫特有の短いしっぽや丸みをおびた顔が特徴です。外国人からは、はっきりした毛柄が好まれるそうで、三毛猫は特に人気のようです。
性格はとても優しく穏やか、頭が良くしつけもしやすいですが、他人にはやや神経質な面もあるといわれています。

ねこのきもち WEB MAGAZINE「短いしっぽの日本猫!ジャパニーズ・ボブテイルのルーツや特徴まとめ」

毛柄別の性格と飼育するときの注意点

マンチカンのめんまちゃんとちくわちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫の毛柄は、20種類以上もの遺伝子が複雑に絡み合って生まれたものです。また、敵が多い場所で暮らしていた猫の遺伝子が入れば警戒心が強く、敵のいない安全な場所で暮らしていた猫の遺伝子が入れば大らかになど、その遺伝子がもつ出身地や環境の影響が性格として表れるため、毛柄を見ればその性格がわかるかもしれないという説もあります。

そこで、猫の毛柄と性格の関係性について調べるため、「ねこのきもち」では読者にアンケート(※)を実施しました。ここではその結果をもとにした毛柄別の性格や飼育時の注意点についてご紹介します。

※「ねこのきもち」の読者(愛猫781匹)に対するアンケート調査

黒猫の優太くん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
目立たず敵に狙われにくい安心感から、穏やかで友好的な性格であるとされる黒猫ですが、アンケートでは、怖がりで警戒心の強い猫が多いという結果に。クールな見た目が飼い主さんにそのような印象を与えたのかもしれません。

◇性格
穏やかで友好的、頭が良く初心者にも飼いやすいという声が多い。

◇特徴や注意点
怖いもの知らずで大胆な行動を取ることがあるため、開いた窓からの飛び出しやベランダからの落下などには注意!

白猫のこゆきちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
白猫がもつ“白い毛色をつくる遺伝子”はとても強く、白猫からは白猫が生まれやすい傾向があるようです。なお、子猫期には、黒いブチが頭に現れることがあり、『キトゥンキャップ』と呼ばれています。

◇性格
目立ちやすく敵に狙われることが多かったためか、注意深く繊細な性格が多い。

◇特徴や注意点
神経質なため、身を隠して安心することのできる場所を用意してあげると◎

キジトラ

キジトラのらんちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
すべての毛柄の元祖といわれているのがこのキジトラ柄、鳥のキジに色柄が似ていることから名前がつけられました。飼い猫のルーツと言われている「リビアヤマネコ」と遺伝子構造が似ているためか、やや慎重かつワイルドな性格が多いようです。

◇性格
警戒心が強く野性的である反面、心を許した飼い主さんには甘えん坊になりがち。

◇特徴や注意点
怖がりなので来客が苦手、玄関からの脱走には要注意。遊びに夢中になると、野性的な本能が出過ぎてしまい、噛みついたり引っ掻いたりすることも。

ミケ

ミケのケイクちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
「ミケのオスが珍しい」といわれているように、アンケートでも95%以上がメスという結果に。遺伝的にほぼメスしか生まれないミケは、その特徴が性格に表れるためか、気まぐれで怖がりな性格が多く見られるようです。

◇性格
気まぐれでミステリアス。子猫を守る母性本能の強さから警戒心が強い。

◇特徴や注意点
甘え方も気まぐれなので、無理やり抱っこしたり、しつこくかまったりせずに、猫のペースを優先して。

サビ

サビのつぶちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
全身に黒とオレンジの2色が組み合わさった毛柄をサビと呼びます。実はミケと同じように、サビにもオスはほとんどいません。そのためミケ同様、メスの気質を受け継いだ性格をもっている猫が多いようです。

◇性格
比較的マイペースで、頭が良い。

◇特徴や注意点
甘えべたなところがあるため、飼い主さんに近寄ってきたときはしっかり遊んで満足させて。

茶トラ

茶トラのチャチャくん
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オレンジのストライプ模様の茶トラは、ミケやサビとは反対に遺伝的にオスが多いとされ、アンケートでも茶トラ全体の8割近くがオスという結果でした。そのため、茶トラは気持ちをストレートに表すオスの性格の傾向をもった“直球型”の猫が多いようです。

◇性格
温厚であまり怒らず、天真爛漫。

◇特徴や注意点
食欲が旺盛でおねだり上手。肥満に繋がるので、おやつなどを与え過ぎないよう要注意。

サバトラ

サバトラのひなたちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
黒とシルバーのストライプ柄が特徴的なサバトラ。その縞模様は猫の祖先に近い色で、野性的な気質を受け継いでいるためか、慎重かつ人見知りな猫が多いという結果になりました。

◇性格
飼い主には甘えん坊でも人見知り。

◇特徴や注意点
警戒心が強く、見知らぬ人を怖がるため、来客などと無理に対面させるのはやめておいた方が無難。

ねこのきもち WEB MAGAZINE「「好きな猫の毛柄ランキング」を発表!第1位は、大人気のあの柄だった♡」

性格の特徴などはあくまでも参考程度にとどめて!

ゴマくん(キジトラ)と雄一郎くん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
今回ご紹介した洋猫と和猫の特徴はあくまで一例です。特に性格については個体差があり、その猫が育つ環境にも影響されるといわれています。そのため、飼育のしやすさは一概に断定することができず、血統書のついた洋猫を良しとする人もいれば、昔ながらの毛柄と気質をもった和猫を良しとする人がいるかもしれませんね。
参考/「ねこのきもち」2017年11月号『読者の愛猫781匹から見えてきた!毛柄×性格 相関データFile』(監修:猫専門病院Tokyo Cat Specialists 代表 山本宗伸先生)
   「ねこのきもち」2016年6月号別冊『ねこのきもちセレクション KEGARA図鑑』
   「ねこのきもち」特別編集『毛柄がいっぱい!ねこのきもち』
監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/mieux
※アンケート/「ねこのきもち」2017年11月号より
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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