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短いしっぽの日本猫!ジャパニーズ・ボブテイルのルーツや特徴まとめ

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ジャパニーズ・ボブテイルは、短くて可愛らしい、ボンボン尻尾が特徴の猫です。今回は、ジャパニーズ・ボブテイルの起源や特徴、性格などをご紹介。あなたの身近にいる短い尻尾の猫も、もしかしたらジャパニーズ・ボブテイルかもしれませんよ。

ジャパニーズ・ボブテイルの特徴

短くてボンボン状の尻尾が特徴的な、「ジャパニーズ・ボブテイル」。招き猫のモデルとも言われており、古くから日本に生息している日本猫がルーツとなっています。スラリとした体型にくわえて、他の猫と争わない冷静な一面も持ち合わせていることから、大人らしい魅力も備えています。

ジャパニーズ・ボブテイルの歴史

現在日本に生息している猫は、1000年以上前に中国から渡ってきたと言われています。かつては尻尾の長い猫が主流で、貴族の間で飼われていたそうです。現在よく見られる尻尾の短い猫は、鎌倉時代に同じく中国から持ち込まれました。江戸時代の中期には、庶民の間でも短い尻尾の猫を飼うようになり、それ以来、日本ではおなじみの猫として親しまれています。

1963年、アメリカの猫の審査員が来日した際に、短い尻尾の猫に興味を持ちました。短い尻尾の猫は、当時の海外では珍しかったそうで、1968年には、アメリカ人のブリーダー「エリザベス・フリーレット」さんが、短い尻尾の日本猫を3匹持ち帰って繁殖させました。さらに、米軍基地の愛猫家や獣医師、日本の愛猫家などの協力もあり、100匹以上の短尾の猫が海を渡り、繁殖計画が進められたのです。そして1976年には、CFA(アメリカの猫の血統登録団体)に正式に猫種として認められました。現在はアメリカだけでなく、世界中で広く愛されています。

尻尾が短い猫が日本に多くいるのは何故?

その昔、「長くてまっすぐな尻尾を持つ猫が長生きすると、尻尾が二つに割れて”猫又”という妖怪になる」と言われていました。その言い伝えをおそれた人々が、短い尻尾やかぎ尻尾の猫を大切にするようになったという説があるそうです。こういった伝説が広まっていなければ、もしかしたらジャパニーズ・ボブテイルという猫種も存在していなかったかもしれませんね!

ジャパニーズ・ボブテイルの外見上の特徴

ジャパニーズ・ボブテイルの一番の特徴は、劣性遺伝による短くてボンボンのような形の尻尾です。ほぼ正三角形の頭部は、頬骨が高く柔らかく丸みを帯びており、大きな卵形の目が愛らしさをプラス。離れ気味で直立した耳は大きく、鼻筋が通った長い鼻がクールに決まっています。また、口元にある「ウィスカーブレイク」といわれるくぼみも特徴的です。

体重は2.7kg〜4.3kgと小柄ですが、体や足が細長く筋肉質で、スタイリッシュな体型をしています。体型が引き締まったのは、アメリカなどのブリーダーによって改良が行われたからだと言われており、前足より後ろ足の方が長く、運動能力も優れています。

毛の色は単色、二毛、三毛、パーティーカラーなどバラエティに富んでいます。なお、以前はショートヘアしか認められていませんでしたが、現在では、ロングヘアのジャパニーズ・ボブテイルも認められています。

ジャパニーズ・ボブテイルの性格

ジャパニーズ・ボブテイルは、日本猫ならではの優しく温和で賢い性格を受け継いでいます。日本人の性格ともよく似ていますよね。また、クールな見た目とは違って人懐っこく、人との触れ合いを好むのも、人気の理由の一つとなっています。

物分かりが良いため、他の猫と揉め事を起こすことも少ないため、比較的飼いやすい猫と言えるでしょう。ただし、極度に甘えたりすることもあまりないため、たくさん甘えたい飼い主さんからしたら少し寂しいかもしれませんね。そんな性格がゆえ、多頭飼いでも適応しやすい傾向にあります。小さな頃からしっかりしつけをしておけば、大きなトラブルも生みにくいです。

なお、筋肉質の体型からも想像できる通り、運動神経も抜群です。ただし、太りやすい体質でもあるため、適度な運動を心がける必要があります。また、アンダーコートが少なめなので、ブラッシングは週に2回程度で問題ありません。

ジャパニーズ・ボブテイルの認定

尻尾が短い猫を飼っている方は、ここまで読んだところで「もしかしたらうちの猫もジャパニーズ・ボブテイルかも?!」と気になっているかもしれません。アメリカの認定協会「CFA」では、普通の家庭猫でも条件さえ満たしていれば、ジャパニーズ・ボブテイルとして認定し、血統書を発行してもらうことができます。

尾の骨は必ずひとつ以上のキンクになっていることや、尻尾の長さが伸ばしても3インチ(約7.5cm)以下であることなどが条件となっており、尻尾が伸びすぎているものや、尾の骨に欠陥があるもの、尻尾がボンボン状になっておらずふわふわしているものなどは対象外となります。登録申請すれば、「尻尾の短い猫」だったのが、ジャパニーズ・ボブテイルという「血統書付きの猫」になる可能性もありますよ。

なお、ジャパニーズ・ボブテイルは、世界に認められている唯一の「純血種の日本猫」です。日本ではよく見慣れた短い尻尾も、海外では珍しく魅力的に映り、かわいがられています。この貴重な血統猫をこれからも大切にしていきたいですね。

監修  高野八重子先生

CFAオールブリード国際審査員。

サンフラワーキャットクラブセクレタリー、
ヤマザキ動物専門学校において「ネコ学・審査とグルーミング」の講義を担当。
著書に「猫の教科書」(緑書房 高野賢治氏との共著)、「猫の手入れがわかる本」(誠文堂新光社)などがある。

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